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小説 舞の楽園 ( 変身 { 経理部長の桂 } )


         変身( 経理部長の桂 )(25)
 「ん・・」
「あなた。怒らないで聞いてくれる?」
激しいセックスが終わって、眠そうな声になった伸介の裸の胸に手を乗せて
言っている。真剣な声であった。
「ん、なんだ?怒らないから言ってみろよ・・」
桂の真剣そのものの表情を見た伸介は{別れを切り出されるのではないか}
と一瞬思っている。
不安を抱きながらも、{そんなことは言わせないぞ}と言外に込めて答えて
いる。
「わたしねぇ・・」
桂は言いにくそうに言った。
「わたし・・会社を辞めようと思っているの・・このままでは、いずれは
会社にあなたとのことが分かってしまうと思うのよ。わたしは自分から望
んでことで処分は甘んじて受けるけど、あなたはまだ前途があるわ」
桂はそこで言葉を切り、伸介の顔を仰ぎみた。
「それにわたし。男の姿に戻ることが苦痛になってきたのよ・・」
桂はこの1ヶ月、誰にも相談できずに考えていたことを話していた。
桂の右手は胸毛の生えた伸介の胸の蕾を、いつしか弄っている。伸介は黙って聞いている。
「あなたにはけして迷惑は掛けないから・・会社を辞めてもいい?それに・・・・」
「それに・・?」
伸介は腕枕を解き反転して、タバコを咥えながら先を促した。
「それに・・これはまだ極秘事項なんですが・・今度の人事異動であなた
が課長に昇進が決まったのよ。おめでとうございます」
「そうか、部長と課長が同居したいるなんて会社に知れたらまずいことに
なるな・・。まあ、私生活は会社には関係ないことなんだけれども・・」
伸介は桂の無毛の白い股間に手を伸ばしながら、自重ぎみに言う。それは
今までの伸介の昇進の遅れが、そうでないことを物語っている。
「そうじゃないわ・・」
桂は股間を開き、伸介の手を入れ安くしながら呟く。もう、桂の息は上って
いた。

「いいよ」
桂の乳房は毎日揉んで貰って、今は中学生位には膨らんでいる。
その乳房を揉みあげて、反対側の胸の中心にあるピンクの蕾を口にした
伸介が顔を上げて言った。
「えっ・・」
もう全身をバラ色に染めて喘いでいる桂が不安そうな声を上げていた。
「だからさ・・お前が会社を辞めることさ・・いいよ」
伸介の手は、花びらのようになっている股間の紅色をした蕾に届いている。
「えっ、いいの?本当に・・・?」
「嬉しいわ・・もう、男に戻らなくってもいいのね・・」
「わたし・・いい奥さんになるわ」
伸介の裸の胸に噛り付いた桂の全身が震えている。
翌日から松前部長の姿は会社には無く、1通の辞職届が送られてきた・・
(終わり)
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コメント

No title

ううむ。難しい問題ですよね。
今回の話の場合は、パートナーが出世するから問題ないですけど。
最近では性の問題からやりたい仕事ができない問題もありますからね。
医療従事者の特に看護師だと、
100人に一人ぐらいはそういう方がいるので、
全く問題にならないですけど。
後は専門職ですから、くいっぱぐれがないですからね。
普通の民間の会社で受け入れられるか・・・。
・・・というのは課題ですよね。

No title

 そうですね。同じ会社の2人ですからね。
これが男女だったらば、問題は起きませんもの・・
看護師さんの間で同性愛は多いのでしょうね?
ちょっと前までは女の職場だったのですから、
女性化した男性もいるのでしょう・・

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