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小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 薫 」(25) 「ところで貴女のお名前は・・・・?」奥様は素敵な笑顔でおっしゃっています。上品さを内に秘めておりますが、ざっくばらんな方のようです。「わたくしは『薫』と呼んで下さいな。本名なのですが、男であった時には嫌で嫌で耐まらなかった名前ですが、彼の愛撫を受けた今は素直になりまして自分から名前で呼んで貰うことにしましたのよ」「素敵な名前じゃないの・・・薫さん・・・」奥様は...

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小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 薫 」(24)「じゃあ。行って来いよ・・・」私の彼も奥様にエバっている大将の態度が可笑しかったのか、ニヤリと笑ってそう言っています。「じゃあ、行って来ますわね・・・」開店の時間が迫っているお店に2人を残して、私はその場を離れて奥様の居るお家の方へ向ったのです。 私は始めて大将のお家へお邪魔したのですが、大将からの電話を受け取っていた奥様は喜んで私を向かえてくれたのです。昨日、...

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         「 薫 」(23)「良かったね・・・」俺達が店に入って行くと俺が何にも言う前に、ニコニコして大将は俺にと言うよりも薫に向って声を掛けていた。「はい・・・」薫は恥ずかしくて仕方が無いけれども一方では非常に嬉しそうに頷いて、下を向いて真っ赤になっている。きっと60歳を過ぎた男が、女としてスタートを切ったことが、恥ずかしいことの原因であろうと俺は思った。大将は何もかもお見通しじゃなかっ...

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小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 薫 」(22) 俺と薫は同じものを見て、同じ気持ちを共有出来たらしい。愛すると言うことは、お互いが身体を求め合うだけでは無しに、心が共有できるものらしい。俺はそのことに気が付いて、嬉しくなって薫に話してやった。「そうね!愛すると言うことは心を共有出来なければダメなのね。わたしの結婚生活は心を共有することがあったかしら?妻は求めて居たかもしれないけど、わたしはそんなことを考える...

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小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 私は薫 」(21)彼はまた、私の肉体に男性自身を入れたいらしいのだけれど、SEXをすると疲れてしまうわ。今日は大将のところに行くのでしょう?それは私も愛して貰うのは嬉しいのだけれども・・・今日はちゃんとした服装をして大将のところへ行くのでしょう?疲れた顔なんかして行ったらば、大将に笑われてしまうでしょう?そんなみっともないこと・・・出来ないわ。やっぱり、SEXをするのは拒否し...

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         「 私は薫 」(20)「以前にも、俺が山ちゃんの家へ泊まったことはあるけれど、その時は一緒に朝食を執ったことがあるけれど、今朝とは感じが違う。俺は山ちゃんが好きだから、一緒に食事を執ることは楽しかった。けれども、その時は男友達として楽しかったのだと思う」「しかし今日は違う。旨く表現出来ないが、何か新婚生活のような感じなんだ。薫と言う女房が亭主の俺の世話を妬いてくれていると言った感...

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         「 薫 」(19)「あっ・・・嫌」起き上がった彼はパンツも履かずに近づいて来て私の裸のお尻を撫ぜて私に悲鳴を上げさせてからトイレに行ったのです。私は彼が触って来るとは思わなかったもので、思わず「嫌」と女のように悲鳴を上げましたが、本当は嫌ではなく触って欲しかったのです。「ありがとう・・・」と言いたかったくらいです。彼はトイレから出ると、洗面所で私が用意した歯ブラシで歯を磨いて顔を...

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         「 薫 」(18)  <朝食の後・・> 翌朝、目が覚めると隣に素っ裸の今ちゃんが眠っているではないですか。『あっ、そうだ!思い出した・・・。わたしは今ちゃんの女になったのだわ』昨晩の今ちゃんに貫かれて女になったことを思い出したのです。夕べのことは私にとって、とても忘れられない夜になりました。彼は私のことを「薫」と優しく呼んでくれたのです。そして、彼の剛直で貫かれて、私は本当に彼の...

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         「 薫 」(17)その肛門は男のものなど入ったことが無いのがハッキリと判るほどピッチリと締まっていて、綺麗な放物線を描いていた。その放射状の線を乱すのが惜しくなるほどの初物って言う感じだった。そのアヌスの僅か下向には、女には絶対にないこげ茶色のものがぶらさがっている。周囲の肌の色が白いだけにより黒茶色に見えるそれは平たくなって垂れ下がっていて、その向こう側に小さいピンクの亀頭が見...

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         「 薫 」(16)俺は外では『私』を使っていたのだ。このような関係になったのだから、男らしく『俺』を使って欲しいと言うのだ。俺は依存が無い。頷いていた。『俺』には男らしさを感じると共に、『あたし』と言う彼女がますます女らしさを感じて、好きになっている。 彼女も俺に愛おしさを感じているようで、ソープ嬢のように泡だらけの丸っこい躯を密着させて俺の身体を擦り始めていた。狭い浴室ではある...

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         「 薫 」(15)彼女はハッと我に返ったようであった。そしてパッと朱くなった。それからオズオズと言った。「これからは・・・2人だけのときは・・・薫と言う名前で呼んで欲しいの」彼女が考えていたことは、名前だったのだ。彼女は姓が「山路」で名が「薫」だから、女に相応しい名前を考えていたとみえる。彼女は小さい頃は両親から「薫」と呼ばれていたと言う。けれども、山ちゃんはこの「薫」という名前...

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         「 薫 」(14)「でも恥ずかしい・・・」彼女は大いにテレているが、大将にお礼に行くことには賛成してくれた。・・・と言うよりむしろ、お礼に行かねばと思っているようであった。焚き付けてくれた大将には、俺達が結ばれたことを報告しに行くことを・・・この年になって恥ずかしがるとは・・・初心なんだなと思って俺は、今更ながら可愛いと思っていた。 「お風呂を沸かして来ますね・・・」このままここ...

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         「 薫 」(13) 俺も男だ。女にキスを迫られたらば悪い気はしない。もち論、デープなキスを返して、唾液をたっぷりと飲ませてやった。彼女は(あっ、何時の間にか俺より年上の山ちゃんを、俺は女だと思っているのだろうか?まあいいや!山ちゃんは好きだし、今は山ちゃんを俺の女にしたいと思っているのだから・・・)彼女は喜んで俺の唾液を飲み込んでいる。お陰で、全裸で彼女の上に乗ってスマタ(と、言...

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         「 薫 」(12)今ちゃんは腰の動きも最初はぎこちなかったのですが、先走りの液が出て来まして次第に動きもスムーズになってきました。そうすると、私の方が可笑しな気分になってしまったのです。私の玉袋の後方に押付けられている今ちゃんの男性自身に擦られて、気持ちが良くなってしまったのです。「あっ、あっ、あああっ・・・」今ちゃんが浅く深く腰を使うと、私の肛門の方まで彼の男性自身が届くようで...

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         「 薫 」(11)「ええ・・」恥ずかしかったのですが私が頷いたのを見た彼は優しく私の衣服を脱がせてくれるのです。その優しい態度に、私は感動しています。しかし、やっぱり今ちゃんに裸を見られるのは恥ずかしいのです。直ぐにパンツまで下ろされてしまった私は前を隠して紅くなって、俯いてしまっていました。全裸に剥いだ私をそっとお布団に横たえると今度は今ちゃんが立って、素早く着ていた衣服を脱捨...

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         「 薫 」(10)  躯を密着させると、俺は山ちゃんをヒシと抱いてやっていた。「あっ、山ちゃんも一物を硬くしている。山ちゃんも俺と同じ気持ちでいるらしい・・・山ちゃんがこの部屋に入る前に『わたしと一緒に寝たい?』って尋ねたのは、こう云うことだったのか?俺が鈍くてゴメンな。アリガトウよ」と思った。本当は男である自分から言わなければならなかったのだ。この年上のこの人に恥を掻かせてしま...

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1         「 薫 」(9)そうしたら、山ちゃんは酔った勢いか、甘い女の声で言っている。俺はグッとしたね。その時の山ちゃんの眸は真剣な色を帯びているように俺には見えたが、俺は彼が何時もよりは酔っているんだとしか思わなかったんだ。「酔っ払った時には、一緒に寝ているじゃないか・・・」その時の俺は山ちゃんの聞きたいことをはぐらかすように答えていたのだ。俺はつくづく恋愛には疎い男だなあと考えていた...

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         「 薫 」(8)  <今ちゃんの想い> 俺が大将のやっている店に入って行くと、客は山ちゃん以外にはいなかった。まあ、山ちゃんが俺の目当てだから、山ちゃんさえ居れば俺には不足はないのだが・・・しかし、大将の店も暇だね。こんなに客が来ないと潰れてしまうのじゃないかと心配だよ。俺が店に入って行くと、山ちゃんが真っ赤な顔をして恥ずかしそうにしているのに気ずいたんだ。「何で紅くなっているの...

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         「 薫 」(7)私は驚きの連続で大将の話を聞いております。きっと、ポカンとした表情をしていたと思います。「こいつに聞くと、処女膜も作って貰ったらしいんだ。『何故そんなことをしたんだ?と』聞くと、「好きな人に抱いて貰いたかったのです」と言うんだ。つまり俺の為に処女膜を作り女の体になり、親から貰った身体を弄ったのだ」「こいつは元は男性で、元々の身体は男だったろう?せめて肉体を女に変え...

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         「 薫 」(6)「こいつはね、会社を辞めて東南アジアのある国で手術を受けたんだよ。あそこを切り落として、穴を作って貰ったんだ。オッパイの方も大きくする手術を受けたんだ」「それにね。ホルモンをず~っと飲んでいるから、今はオッパイも尻も大きくなってね、筋肉なんて全く目立たなくなってしまったんだ。オッパイなんて張りがあって綺麗なものだよ。何せ俺には時々吸わせるが、子供には吸わせていない...

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1        「 薫 」(5)どうやら一方的な電話を奥さんにしたらしいのです。そしてどうやら、奥さんがお店にやって来るらしいのです。そう言えば2度程しか奥さんにはお会いしてはいないのですが、大将は奥さんに対してワンマン亭主であったことを思い出したのです。奥さんは大将の言うことを何でも「ハイ、ハイ」と聞いていたことを、私は思い出していました。あんな可愛い奥さんを貰っていながら、大将は本当に偉そうに...

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小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

          「 薫 」(4)私はまた大将の飲み干した盃にお酒を注いで上げてから、ついでに私の盃にもお酒を注いで彼の話に耳を傾けています。大将の話は佳境に入って来たようなのです。「ある時奴がね。『こちらへ来るから定休日にでも会って食事でもしませんか?』と言って来たんだ。俺も店が休みの日はすることも無かったし、久し振りだから会って近況でも聞きたかったんで、すぐさま『OK』の返事をしたんだ」大将...

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         「 薫 」(3)私は黙ったまま大将の盃にお酒を注いで、話を促しています。私は大将に誉めて貰って(?)ちょっと複雑な気持ちでしたが、それでも悪い気はしませんでした。 「山ちゃんは余計なことは誰にもしゃべらないことを知っているから、教えてしまおう・・・・」大将は又、話を続けています。「実はあのカカアのことなんだけど、あいつは俺が前の店をやっている頃に・ • ・・あっ、この店じゃないん...

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        「 薫 」(2)「馬鹿だね。何を勘違いしているのかね・・・」大将はしょうがないと言うように、大業に呆れて言っております。今日はいつもと感じが違うのです。私にはその時、大将が何か大事なことを話そうとしているような感じがしたのです。「あのね、山ちゃん。俺が言いたいのはそんなことじゃないんだよ・・・女が男を好きなように、今ちゃんが好きなのか・・・と聞いているんだよ」大将の眼が真剣になって...

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小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 薫 」(1)   <酒場の大将> 私は今日も、行き付けの居酒屋のカウンターの隅の指定席で飲んでおります。まだ、あの人はやって来ていません。65歳を優に過ぎていると思われる、この居酒屋を1人で切り盛りしている大将と話をしています。この大将とは不思議と言いましょうか、妙に気があうのです。お店にお客様が大勢いる時にも、大将は他のお客様はそこそこにして私とおしゃべりをしている時間が、...

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Author:舞
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