fc2ブログ

記事一覧

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」 (52)   兄さんは新しい店を開くに当たり古い店を閉めて後片づけや、新しい店に運ぶ什器 の整理が終わったとの連絡が入った。 2日後にはこちらに来られるとのことであった、 「家の荷物も同時に発送するので、新しい家に運び込むことが出来るようにして欲しい」 兄さんは言っている。 それの準備は薫に全て任せてやってくれた。    < 女になった喜び >        お父さん、...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」 (51)   「それじゃぁ・・・これで行きますか・・?」 工務店にはこのイメージを元に内装と予算を計算して貰い、予算が合うようだったらば 工事を始めてもらうと云うことを確認した。 工事に関しては地元にいる俺が全部責任を持つことにしてあったのだ・・・ このような俺に任せてくれる兄さんには感謝をしている。   「明日は・・早く帰るぞ!」 俺が薫に言うと、おそらくは悲しい顔を...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」 (50)       < 開店の準備 >   兄さんは店が上下にあることから、1つのアイデアを思い付いた。 1階は大衆向けの料理店として、2階は割烹か料亭のような個室とカウンター席を造る と言うのだ。 そして、割烹の方には女将として私とお母さんを入れるようにしよう・・・と言うもの だあった。カウンターの中には2人の女房達が入って、客の接待をして貰う・・・と言 うものであ...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」 (49)   それで、関西風の味付けを売り物にしている割烹に行くことにしました。食事はそのお店で済ませたばかりですので、軽く飲むことにしたのです。お父さんと主人は何品か注文をしまして、ビールを飲んでおります。私とお母さんはお茶を頼んで、味見をしました。流石に先程のお店とは違っていて、食べた料理は美味しい物でした。「美味しいわ・・・ね」お母さんも美味しいとおっしゃっており...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」 (48)         < 新しいお店とお家 >   翌朝1番で、弁護士さんのところに主人と2人で尋ねました。 昨日お頼みした書類に記名捺印をして、弁護士の先生に改めてお願いしてから、お父さん • お母さんと共に私達の住んでいる街に向かいました。温泉旅行以来の4人での旅でしたので、私はウキウキしておりました。お母さんも同様だったようです。お父さん・お母さんには狭いとこ...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」 (47)   「如何して店に来たんだ・・・?」 兄さんはお客の摘みを用意すると、俺等の前に立って小声で訪ねて来た。 「だって・・・お父さんに早く会いたかったのだもの・・・」 思わずと云った感じで薫がポロッと言ってしまったのだ。 「えっ・・・大将の娘さんなの・・・?」 周りにいたお客にも薫の声は聞こえてしまったと見えて、お客の1人が驚いて頓狂な 声で質問してきた。 薫はつ...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」 (46)   この街の繁華街の内に位置していて、そこには飲み屋とか料理店も多く、近くにはオフィ スビルもあるので、立地条件は良いと思われる。 家の方も如何した具合か、2世帯住宅が見つかった。 ただし、こちらは売り物件であった。『俺達が前に住んでいた都市に比べて非常に安い物件だ な』と思われた。そこで俺は手付金を打って置いた。 手付金を打つ・・・と言うことは購入する意志が...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」 (45)      < 新しいお店と新しいお家 >  薫がスキップでもしそうなほど非常に嬉しそうな様子で帰って来た。俺に何か話しをした くって仕方が無さそうな様子だった。 「如何したんだ・・・ね」 俺は思わず聞いていたんだ。 「今日は・・・ね。お母さんとご一緒して、弁護士さんの事務所に行って来ましたのよ。そ れは御承知でしょう・・・?そこで、養子縁組のことを相談して参り...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」 (44)  お母さんの場合は性転換も旨く行ったのですが、私は主人と出会って好きになった訳です が、以前は医学的にも純粋に男でした。 子供はいませんでしたが、一時的にせよ女性と結婚もしていました。 「如何してお母さんが戸籍上で女性になれて、わたしはなれないの・・・」と言う気持ちは ありません。でも・・・主人を愛してしまってからは、『女性になりたいわ・・・』 と言う 欲望は...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

1        「 薫 」 (43)     主人と私は実家(あら・・・実家と言っているわ)に帰って来て暫く四方山話をしてい ます。 「男同士でこれからのことを相談するので、女2人は別の部屋に行きなさい」 主人とお父さんから言われまして、私とお母さんは別室に退きます。主人は何にも言ってはくれませんが、どうやら主人が退職した後のに新しい料理屋を出すらしいのです。お父さんとのお話が煮詰まれば、お母さ...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」 (42)   お風呂場では、薫は何時も丁寧に俺の身体を洗ってくれるんだ。勿論、男性自身も大切そ うに素手で洗うのだ。だから、俺も薫の駆を大切に洗い流すのだ。 薫の肉孔は何時でも俺が使用出来るように綺麗にしてあるが、なおも指を入れて洗ってやる。 後ろを向かせ上体を湯船に持たれ掛けらせて、このところとみに大きくなったお尻を突きだして いる薫の後穴を指を入れて洗ってやると、「...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」 (41)    「もう1つ言わなければならないことがある・・・」 「明日からは会社とも縁が切れる!そこで姓を変更しても、不思議に思う人もいないと思うのだ。 薫の姓に俺が入るようにしたいんだ・・・」 俺が言い出すと薫は、最初は訳が分からなかったようである。キョトンとしていた。 「姓だよ!姓名だよ・・・」 俺が姓名を変更すると説明したので、、本当に驚いていた。 今の日本の法...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」 (40)   この頃、フト思ったことがあります。私は嬉しいにつけ悲しいにつけ(今のところ 悲しいことはありませんが・・・)凄く涙脆くなって来たのです。特に今回のように 別離などしなければいけない時には・・・・です。 些細なことでも驚いたりしまして、男であった頃とは比べものにならないくらい感情が高ぶってしまうのです。良く言うならば、豊かで多感になったと言うのでしょうか・・...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」 (39)   この1年お姉さんからいろいろなことを教わりましてご面倒をお掛けしたこと に対して、お詫びと感謝の言葉を言っていました。 「もし・・お姉さんがおられなかったらば、このようなわたしを家の人はこれほど愛 してはくれなかったでしょう・・・」とも言っています。 お礼の言葉を申し上げている途中に急に涙が出て来まして止まらなくなってしまいま した。 お姉さんも泣いている...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

        「 薫 」(38)この1年は彼に勧められても、ビールをグラスに半分くらいに止めていたのでした。この夜は楽しく飲めるはずだったのですが、お猪口に2杯ほどの彼の注いでくれたお酒が廻り始めて、飲めなくなっております。もち論、千寿さんは男だった頃もお酒を飲めなかった人だったようで、私と同じように顔を真っ赤に染めていました。亭主達は「今日だけは酔ってもいいのだから、飲め!!」と盛んにけしかけ...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 薫 」(37)  大将の顔に喜びに表情が浮かんだ。「孤独に生きて来た者同士が家族になることが出来るなんて・・・」そして、声を詰まらせて言っている。大将がそんなになるものだから、俺も女達も涙が出て来てしまっている。 「もう1つお願いがあるのですが・・・」俺は暖めていて誰にも言わなかったことを切り出した。「後1年もすれば俺も会社を定年になるので、大将のいや、兄さんの店で弟子として...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 薫 」(36)「この感じ方が女性の感じ方なのね・・・」薫は微笑んで恥らうように言っている。彼女は男性と女性の感じ方の違いを身を持って感じているようであった。 温泉旅行の当日は、旅行用品以外は何も持たないで、薫は大将の自宅に行っている。俺は「薫が女に成るのは如何するのであろう」と思っていると、2階で千寿さんに着せ替えを手伝ってもらっているようである。程なく2階から千寿さんと共に...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 薫 」(35)彼女はそんな俺を見て「わたしの為に、泣いて下さるの?ありがとう。充分に報われましたわ」と嬉しそうに言うのだった。健気である。俺はそんな薫をシッカリと抱き締めてやった。 「タックの練習をしたいのだけど・・・どいて下さらない」俺が感激に浸って暫く抱き締めていると、彼女は俺の感激など無感動にそんなことを言うのである。女と言うものは非常に現実的な生き物だと聞いたことがあ...

続きを読む

小説 舞の楽園 (私は薫 )

         「 薫 」(34) 遠く離れた東京へ行くのでお互いに暫くは会えなくなるのだと思って、4人で温泉にでも行こうと言うことにしたのだ。俺が話をすると女性2人は喜んでくれて、男性陣ものんびりと温泉に浸かれることを楽しみにしていた。ところが、薫の様子が可笑しいのに気が付いたのだ。彼女は心の底から喜んでいないのに気づいたのだ。「どうした?温泉旅行が楽しくはないのか?」俺は彼女が楽しくない訳を...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 薫 」(33) 俺は常日頃から思っていたことを言うと、薫は急に抱きついて来たのだ。「あなたが好きよ・・・大好きよ」と甘えて来たのだ。薫が女になるために何か努力をしていると言うだけで、俺はあいつを可愛くて愛しいと思ってしまう。薫は薫で、俺が誉めてやったり、可愛いと言ったりするととっても喜んでくれるのだ。その繰り返しが中年の、いやもう老年の俺たち2人を結びつけてくれているようだ。...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 薫 」(32) 「近いうちに私の掛かりつけのお医者様に行こうと思っておりますのよ。貴女もそこでお胸とお尻のことを相談なさるといいわ。ご一緒しましょうよ」千寿さんにはそう誘って頂きましたが、今の私はまだ男の姿です。そんなところへは行けるはずがありません。そう思って黙っていました。「男の姿でも大丈夫よ。他人様から見れば、ご主人が心配になって就いて来てくれたのだと思うわよ。心配はい...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 薫 」(31)「ええ・・・」私は嬉しくてつい涙がホロリと落ちてしまいました。大将は開店の準備に取り掛かりまして、私達女共は上のお部屋でお話をしております。「わたしも千寿さんのような身体になって、彼を喜ばしたいわ」私は大将の女になったことを喜んで貰っている千寿さんがとっても羨ましいのです。「ご主人は貴女の躯をそのままの形で受け入れていてくれるのだから、女の躯になる必要はないと思...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

1         「 薫 」(30)愛撫をしようとすると、薫は愁傷なことを言っている。俺は大将のところでちょっと呑み過ぎたようで、男性自身の勃ちが悪くなっているのに気づいていたので、今日は薫の肉体の中に入れられないかも知れないと密かに思っていた。助かった・・と思うと同時に、彼女が気を効かしてくれたのだと感謝している。薫は疲れていたのか全裸の身体を俺の方へ寄り添って来て、俺の萎えた男性自身をしっか...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 薫 」(29) 俺が愛撫を始めると、暫くは俺の愛撫に酔っているようだった。薫を見ていると、俺の愛撫の技も相当のものと思ってしまう。しかし、薫はこのまま愛撫を受けているだけではいけないと思ったらしい。「あなた。お風呂になさいますか?それともお食事になさいますか?」と聞いて来たのである。「そうだなあ・・・大将の所でお酒を飲んで来たので、軽く食事をしてから風呂に入ろうか・・・」「そ...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 薫 」(28) 大将は店を開けた。相変わらず客は少ない。「これからは山ちゃんは、いや、山ちゃんと呼ぶのは止めような・・・。俺も『薫さん』と呼んでもいいかい?」それでも入って来た客が途切れると客の銚子を片付けながら、大将は言いかけたのを止めて俺に聞いている。「薫さんなんて言わないで下さいよ。薫と呼んでやって下さい。あいつもそう呼んでくれた方が喜びますよ」大将が俺に気を使ってくれ...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 薫 」(27)  <優しくしてやらねば・・・> 俺は大将と2人切りになると、張り詰めていた緊張の糸が切れたようで、恥ずかしさが顔に出たようだ。薫からは、俺達を結び付けてくれたのが大将だと言うことは聞いていたものの、熟年と呼ばれる年代のそれも男同士のカップルなんて、傍目から見るとやはり気持ちが良くないのではないかと思ったからだ。「彼女からは何にも聞いてはいないのかい・・・?」大...

続きを読む

小説 舞の楽園 ( 私は薫 )

         「 私は薫 」(26)次に、 凄く恥ずかしかったのですが、私は男と男のSEXをどのようにすればいいのかを千寿さんに尋ねたのです。昨日の晩は彼の肉棒を肛門に入れてもらったのですが、そして最後は気持ちよくなったと思うのですが、今考えるとそれは彼が気持ち良さそうでしたから私は嬉しくなってしまったのだと思うのです。でも、最初に入れられた時は泣きたいほど痛かったことは確かです。このままだと...

続きを読む

プロフィール

舞

Author:舞
FC2ブログへようこそ!