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小説 舞の楽園 ( 転落の人生 )


         転 落 の 人 生   { 3 }
   そこは、長椅子と小さいガラスのテーブルが置いてあるちょっと広い一画です。
 向こう側にはガラスの扉が見えて、冷蔵庫らしきものが見えています。
 立ち上がった彼も白いブリーフ1つです。でも、彼の裸はとっても毛深いのです。髭が濃
 いのは知っていましたが、胸も腹部も脚まで漆黒の長い毛に覆われているのです。
 白いブリーフの下の陰毛が透けて見えるほど、長い毛が腹部から太股まで続いているの
 です。
 私の肌は白くて骨が細くって、体毛もあまり・・と言うか、ほどんと生えていません。
 陰毛もショボショボとしか生えていないのです。
 私と比べて、彼の男臭いその容姿に内心たじろいでしまったものです。

  「貴様ァ!俺を如何しようと言うんだ・・!解け!!この縄を解け!フザケルナ・・!
 全員馘にしてやる・・!」
 普段威張っている私は内心のたじろぎを露わにすることなんて出来ません。
 それに・・理不尽なことをされているのは、私の方だと云う自負もあります。
 言っているうちに怒りが込み上げて来て、「馘にしてやる・・」とまで言ってしまって
 いました。
 本当のところは、私のところのような大きな会社は人事部が採用や退職等を取り扱って
 いるのです。私のような平の部長が馘には出来ません。
 人事考課には影響があるでしょうが・・

  私が偉そうに口走った途端に、3人のヘラヘラ笑いは消えて怒った顔になりました。
 自分が丸裸に剥かれて縛られていることを思い出して、シマッタと思いました。
 初めて彼らの眸が怖いと感じられたのです。
 「戯けちゃいないよ・・。俺達はあんたを本気で凌辱してやろうと思っているんだ!
 あんたに恥を搔かせて・・会社に行けないようにしてやる・・よ」
 3人は眸を合わせて不気味に頷き合います。
 それは今までに、私の取った行動に対する怒りと、私を凌辱することを相談して決め
 たことを実行に移すための確認をしているのです。

  今まで「無能者」と罵っていた年長者の佐伯に緊張で蒼くなった顔に目だけを光
 らせて言ったのです。
 「馬鹿者!こんなことをして・・良いと思っているのか・・!今ならば許してやる
・・!この縄を解くんだ・・!」
本心ではこの3人の行動を恐ろしいと思っていましたが、今まで虚勢を張って生き
て来ましたのでここで弱みを見せたらば、私の人生は拒否されるも同然だ・・と思い
強い調子で言っていました。
見る見る内に3人の顔は、怒りの表情が浮かんで、眸だけが怖そうな光が走りました。

 「部長さんよ。自分の立場が判っているのかよ・・。今まで散々馬鹿にして来た俺
達に、丸裸にされて縛られているんだぜ・・」
さっきまで「馬鹿者」呼ばりをしてきた渡辺がその屈辱を思い出したのか、顔を歪め
ています。
「お前は・・俺達の女になるんだよ・・!女になって今までの罪滅ぼしをするんだ
よ。俺達3人で毎日腰が抜けるほど犯してやる・・!」
1番若い「アホウ」の斎藤が口を歪めて宣言しますと、後の2人は頷きました。
後で知ったのですが、ノペーとした顔をしている1番若いこの斎藤が、この3人の中
では1番サドッ気が強いようで、肉体的に私を虐めて面白がっているのです。
「何を・・馬鹿なことを言っているんだ。俺は男だぞ・・!女になんかなれるはずが
 ない・・」
『男の私に女になれ・・なんて、そんな無茶だ・・』と思いながら私は強い声で拒否
をしています。(つづく)
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