小説 舞の楽園 ( 転落の人生 )
- 2020/05/08
- 00:10
転 落 の 人 生 { 41 }
私の身長は160cmしかありません。彼の身長は175を超えていると思えす。
いきなり彼の胸に抱かれてしまった私は身動きが取れません。
紅を塗った唇を奪った彼の舌は私の舌を探り出して激しいデープキッスです。
『この男の人は私が男だと解っているのかしら・・』と思うような激しさなのです。でも
ここのところ無かった久し振りのデープなキッスに私は腰を振っておりました。
彼の手はパンティだけのお尻に達しています。
「お茶なんか・・いいよ!それよりも、早くお湯お入れて来いよ!」
腰を振って陶然としている私の唇をやっと離した彼は紫のワンピースの裾を大きく捲り上
げて、薄紫のパンティの上からお尻を撫ぜていた手を退けて、そう言いました。
私はミニの膝上20cmの紫のワンピースの下はパンティストッキングなんてものは着け
てはおりませんで、真っ赤なガーターベルトで黒の薄のストッキングを吊っているだけで
パンティの下は素肌なんです。
彼の言い方は、年下の男が年上の男性に言うような言い方ではありませんで、私を女と
して、いえ娼婦としてしか見ていないような言い方と行動です。
「はい・・」
『女として見てくれているのだわ・・』と云う喜びと、『この人は私のような男を抱いた
ことがあるのかしら・・?』と不安になりながらも、優雅に返事をしましてお風呂場に入
って湯舟にお湯を出しています。
お部屋に戻りますと、彼は紺のブリーフだけの裸になって、ベッドに腰を降ろしています。
彼の裸は色黒ですが、胸や太腿も筋肉が盛り上がっていましてとっても逞しいのです。
そして・・腕や脚には適度に毛が生えていまして、胸毛もあり男性らしいのです。
小柄で色白で骨も細く、一見女のような私の身体とは対照的なのです。
「早く!そのワンピースを脱げよ・・!お湯が溜まるまで、俺のを吸え!」
まだ裸になっているなんて思わなかった私が入り口のところに佇んでいますと、傲然と彼
が命令しています。
『サドの人なんだわ・・それも・・プレイ慣れしているわ・・』一瞬そう思ったのでした。
しかし・・『あたしはお金で買われた女なのよ・・』と考えました。
『わたしのようなオカマの女を買ってくれるだけ・・この人に尽くさなければ・・』と思
ったのでした。職業意識っていう奴です・・
それに・・この人は私の好みの範疇に入っておりました。
『オカマでも嫌われないようにしたい・・わ』と考えたのです。
「はい」
低い太い声でしたがシオラシク返事をしまして、ワンピースの背中のファスナーを下ろし
ています。
彼が見ていることを意識しまして、クネクネとお尻を振って濃い紫のワンピースを脱ぎ
ました。彼はニヤニヤと薄ら笑いお浮かべながら、私の脱衣を見ています。
ワンピースが床に落ちると薄紫のブラに包まれた豊乳手術をしてDカップに膨らんだ乳房
と黒の光沢のあるストッキングと吊ってある真っ赤なガーターベルトに、その上にこれも
極薄のパンティが見えているはずです。
「真っ赤なガーターか・・娼婦らしくっていいな・・!」
クネクネと薄紫のパンティの下の膨らみを隠す私に、彼はワザとのように娼婦と言って
おります。
「娼婦としてみているのだ・・」と私に意識をさせるための言い方なんです。(つづく)
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