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小説 舞の楽園 ( 転落の人生 )


         転 落 の 人 生   { 52 }
   「女房は5年前に死んだ!膵臓癌だった・・」
 「ゴメンナサイ。悪いことを聞いてしまったようで・・」
 社長さんは肩を落としてそう言いました。私は謝っています。
 「女遊びを始めたのはそれからなんだ・・」
 前を向いて暫く奥様のことを思い出しているようでしたが、切り出したのです。
 「バーやクラブの女とも寝た!Mの娘を縛りもした・・!特にそのMの女とは何回も縛
 って犯したんだ。最後の方は縛らないと犯せなくなっていた・・」
 私は黙って聞いていました。
 「その女とは半年前に別れた・・。ちょうど美子みたいに色が白くって、小柄な女だった。
 お前を見た時に・・その女のことを思い出したんだ。美子だったら・・出来ると思った
 んだ・・」
 彼は遠い眸をしていました。最後の言葉を吐いた時には、私の右手に左手を重ねており
 ました。
 私は男だった時がありますが、自分の男性自身が起たなくなる時の恐怖と言うのが分り
 ました。社長さんが可哀想になりました。

  「お可哀想な・・社長さん」
 そう呟いています。右手を握っている社長さんの右手の上に左手を重ねています。
 「お前は優しいんだな・・。そういう美子が・・好きになってしまったよ・・」
 そう言うと、何時もは毒々しい赤のルージュしか塗ってはいないのですが、今日は柔ら
 か目のピンクの色にした私の唇を奪って来たのです。
 「アッ・・」と言う間もありませんでした。突然のキッスに口を離されてから恥ずかし
 くなって辺りを見回しましたが、前の方に4~5名のお客がいるだけで気が付かれなか
 ったようです。

  社長さんの取って下さった駅前の高級ホテルのその夜のことです。
 お部屋でお待ちしていますと、夜の8時ごろに社長さんはいらっしゃいました。
 「待った・・かい・・?」
 例によって扉が締めきれない内に、ピンクのルージュを塗った唇を奪われています。デ
 -プなキッスに喘ぎ始めると、私を横抱きにお姫様ダッコをしてベッドまで運ばれまし
 た。
 「待ちきれないんだ」
 ベッドの上に私を降ろして、覆い被さるようにして再び唇を奪った彼はもうズボンを脱
 いでいます。ステテコとパンツを一緒に降ろした彼の雄は反り返っていました。
 「待って・・お願い。シャワーを・・」
 「いや!待てないんだ・・!お前の白い身体を見ると、俺のチ〇ポが言うことを聞かな
 いいんだ・・」
 私の着けていたブラウスの前を開いて、白いブラジャーを押し上げて双つの膨らみを  
 ブルンと出して吸いながら、私の哀願も物ともせずに社長さんはワルなんです。
 このような形で犯されることに興奮している私です。(つづく)









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