小説 舞の楽園 ( 犯されて・・ )
- 2020/07/30
- 00:16
犯されて‥(9)と(10)を間違えてしまいました。
犯されて・・ < 9 >
後に残された節男は自分自身に起こったことが信じられませんでした。
慰安旅行に来て、同じ会社の、しかも年下の後輩の男性に犯されてしまったのだ・・・
と言うことが本当にあったのだとは如何しても思えなかったのです。
そして・・姦されたというのに、自分は甘い声で啼いてしまった・・と言うこともです。
けれども・・今こうして下半身は丸出しのままベッドの上で天井を見ているし、犯され
た肛門はズキズキと幅ったい痛みがあるのです。
浜中が当てて行ってくれたタオルには、自分の肛門から流れ出た自分を犯した男の精液
がジクジクと流れ出ているのです。
やっぱり夢の中の出来事であった・・・とは思えないと、節男はボンヤリと放心した頭
で考えておりました。
『会社の同僚は勿論のこと、他の人達にも・・・言うことが出来ない・・』と決心した
のです。
( モーテルに・・・ )
月曜日。会社は通常通りの仕事をしております。
あれっきり、 旅行中も帰りのバスの中でも節男は浜中とは面と向かい合って顔を合わ
せることはありませんでした。浜中の方が、節男と顔を合わせるのを避けていたのです。
あんなに突然に酷いことをされた浜中を、節男は恨もうとしましたが恨めませんでした。
それよりも、あんなことがあって浜中が自分を避けていると知った時には、寂しい気持
ちの方が先に立って、恨もうと云う気持ちにはなれませんでした。
それでも・・浜中が自分を姦してしまったことを、会社の人達や他人に内緒にして置い
てくれるものだと信じていました。いや、信じようとしていたのです。
その日午前中に、節男は物品の納入業者と面談で席を外していました。
12時過ぎたころ、係長の席に戻って来ました。
係の女の子達も食事に行ったのか、係には誰もいません。
椅子に座って書類を置くと、机の上の事務用のマットの下に紙が挟んであるのに気が付
きました。メモのようです。
そのメモを取り出して目を通すと、「あの件でお話ししたいことがあります。本日5:
30分に、玄関でお待ちしております。浜中」とだけ書かれています。
慌てて衝立の向こう側の浜中の席を見たのですが、当の浜中はもう食事にでも行ったの
か、机の上は整理されていまして、椅子だけがあるばかりです。
その日の午後は、浜中のいる営業係の方は見ないようにして、仕事を続けていましたが、
節男の内心は穏やかではありませんでした。
何を言われるか節男には判りませんでしたが、『もうこれっきりにして欲しい。あの件
は無かったことにしてくれないか・・・』と言う気持ちでした。
やがて、否応なしに終業の時間になっていました。
節男は何時もより時間を掛けて書類を仕舞まして、5時25分になると頭を1つ振り、
周囲を見ないようにして、会社が入っているビルの玄関に向かったのです。
『浜中に会っていることを、誰かに見られたならば・・』と思うと、生きた気もしなか
ったことも事実です。
ビルの玄関の柱の陰で浜中がタバコを喫っていました。節男がエレベーターから出て来
るのをみた浜中は、何にも言わずに先に立って歩き出したのです。
節男が就いて来るのが当然と云った態度で歩き始めた浜中の大きな背中の後に引かれる
ように、節男もこれまた無言で従って行きます。
『脅されるかも知れない・・如何しよう・・』と節男は心の中で反芻しています。今ま
で好ましく思っていた浜中が恐ろしい存在になっていました。(つづく)
犯されて・・ < 9 >
後に残された節男は自分自身に起こったことが信じられませんでした。
慰安旅行に来て、同じ会社の、しかも年下の後輩の男性に犯されてしまったのだ・・・
と言うことが本当にあったのだとは如何しても思えなかったのです。
そして・・姦されたというのに、自分は甘い声で啼いてしまった・・と言うこともです。
けれども・・今こうして下半身は丸出しのままベッドの上で天井を見ているし、犯され
た肛門はズキズキと幅ったい痛みがあるのです。
浜中が当てて行ってくれたタオルには、自分の肛門から流れ出た自分を犯した男の精液
がジクジクと流れ出ているのです。
やっぱり夢の中の出来事であった・・・とは思えないと、節男はボンヤリと放心した頭
で考えておりました。
『会社の同僚は勿論のこと、他の人達にも・・・言うことが出来ない・・』と決心した
のです。
( モーテルに・・・ )
月曜日。会社は通常通りの仕事をしております。
あれっきり、 旅行中も帰りのバスの中でも節男は浜中とは面と向かい合って顔を合わ
せることはありませんでした。浜中の方が、節男と顔を合わせるのを避けていたのです。
あんなに突然に酷いことをされた浜中を、節男は恨もうとしましたが恨めませんでした。
それよりも、あんなことがあって浜中が自分を避けていると知った時には、寂しい気持
ちの方が先に立って、恨もうと云う気持ちにはなれませんでした。
それでも・・浜中が自分を姦してしまったことを、会社の人達や他人に内緒にして置い
てくれるものだと信じていました。いや、信じようとしていたのです。
その日午前中に、節男は物品の納入業者と面談で席を外していました。
12時過ぎたころ、係長の席に戻って来ました。
係の女の子達も食事に行ったのか、係には誰もいません。
椅子に座って書類を置くと、机の上の事務用のマットの下に紙が挟んであるのに気が付
きました。メモのようです。
そのメモを取り出して目を通すと、「あの件でお話ししたいことがあります。本日5:
30分に、玄関でお待ちしております。浜中」とだけ書かれています。
慌てて衝立の向こう側の浜中の席を見たのですが、当の浜中はもう食事にでも行ったの
か、机の上は整理されていまして、椅子だけがあるばかりです。
その日の午後は、浜中のいる営業係の方は見ないようにして、仕事を続けていましたが、
節男の内心は穏やかではありませんでした。
何を言われるか節男には判りませんでしたが、『もうこれっきりにして欲しい。あの件
は無かったことにしてくれないか・・・』と言う気持ちでした。
やがて、否応なしに終業の時間になっていました。
節男は何時もより時間を掛けて書類を仕舞まして、5時25分になると頭を1つ振り、
周囲を見ないようにして、会社が入っているビルの玄関に向かったのです。
『浜中に会っていることを、誰かに見られたならば・・』と思うと、生きた気もしなか
ったことも事実です。
ビルの玄関の柱の陰で浜中がタバコを喫っていました。節男がエレベーターから出て来
るのをみた浜中は、何にも言わずに先に立って歩き出したのです。
節男が就いて来るのが当然と云った態度で歩き始めた浜中の大きな背中の後に引かれる
ように、節男もこれまた無言で従って行きます。
『脅されるかも知れない・・如何しよう・・』と節男は心の中で反芻しています。今ま
で好ましく思っていた浜中が恐ろしい存在になっていました。(つづく)
スポンサーサイト