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小説 舞の楽園 ( 孫の彼女になって1年 )

 
       孫の彼女になって1年 ( 27 )
  お勤めをしている会社の方は顧問ですので「一身上の都合により」と辞表を出せば、
会社の皆さんにはオンナになったことを知られること無く辞められると思いますが、お
隣やご近所にはお付き合いが薄いと言っても、やがては知られてしまうことは明白です。
彼のオンナになったその時から、後ろ指を差されることは覚悟していました。
 「人生と言うものは、リスクを伴わなければ利益は得ることが難しいものだ」と云う
ことがつくづく思いました。
私はオンナになって初めて若い燕を得たのです。そして・・・若い燕である雄様を私の
感情だけで手放したくはなかったのです。
「はい。雄様のお心のままに・・・従いましてよ・・・」
もう完全に私は彼のオンナなのです。雄様が「こうしろ・・・・とおっしゃれば、その通
りに行動する積りです。
オンナの悲哀さと少しの媚を含んで私が答えますと、雄様は非常に満足をしたようです。
傍で女座りをしている私を引き寄せると、デープなキッスを繰り返しておりました。
しかし、私が人生を彼に掛けると言うことは、彼に重い荷物を背負わせたことになったの
です。
上を向いた私の唇は腫れて痛くなるほどでした。

 お化粧を落としてスカートをジャージに履き替え、シャツを着て男の姿になりました。
女の姿から男への変身を彼が見ていますので、何だか恥ずかしいのです。勿論,下着は
女物のままです。ブラもカップを取っております。
「そんなに・・・ごらんになられたら・・・恥ずかしいわ・・・」
私が心までオンナになっているのを、彼は確認するように見ております。男の姿に戻る
ことが妙に恥ずかしくって仕方がないのです。彼に見られていることを意識すればする
ほど恥ずかしくってクネクネト身を揉んでいました。
「ヨシヨシ。昌子。お袋が来ている間だけはオンナになるんじゃないよ。お袋は泊まっ
て行かないから、少しの辛抱だ・・・」
立ち上がった私の頭をイイコイイコしてくれて、諭した雄様はまた口付けをしてくれた
のです。
彼は私のオンナに生まれ変わるデビューのタイミングを考えているようでした。

 「あらっ。雄大も来て居るのね・・・」
「うん。1時間ほど前に来たんだ!昨日持ってきたケーキさ。残りの分をお袋の来るのを
待っていようと思ったが先に食べてしまったよ・・・」
昨日雄様が持って来て下さったケーキの残りの分を切って2人で食べていると、娘が入っ
て来ました。
私が雄様のオンナになってしまったことは何も知らないのです。(当然ですよね。世間の
常識からとことん外れていることを私達はしているのですまの・・・)雄様は開き直って
いるのでしょう。平然たるものです。
「俺。お爺ちゃんのところから、大学に通うことにするよ。『お袋が前に言っていただろう
・・・?{大学はお爺ちゃんの家の方が近いのだし。お爺ちゃんの家から大学に通ってく
れない。私も安心するから・・・}って。おれも、気に掛かっていたんだ・・・」
「車でいけば・・・学校までの時間は早いし・・・それに・・・祐二の奴。『部屋が欲しい』
と言っているんじゃないか・・・?」
お茶を入れてケーキを食べ始めた母親に向かって、雄様は考えた末のように言い出された
のです。
雄様の家はいえ、長女と婿さんの建てた家は部屋こそはあるのですが、私が何時来ても良い
ようにと1部屋空けてあるのです。
今でも幼い頃と同じで、弟っである祐司と一緒に2段ベッドで寝ているらしいのです。(続
く)





















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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