小説 舞の楽園 ( 孫の彼女になって1年 )
- 2020/08/25
- 23:57
孫の彼女になって1年 ( 35 )
「衣服はこの中に入れて下さいね・・・」
診療室の隅から脱衣籠を押して来た看護師さんは極めて事務的に私に指示をしております。
私を恥ずかしがらせない配慮だと思いました。私のような男から女の身体になりたい患者
さんを扱い慣れている感じです。私にはありがたいことでした。
雄様のオンナになってこの片、私は女のようなこの裸体を雄様以外の人に見せたことがあ
りません。しかし先生は、『私の全身を見ないことには手術の方針が立てることが出来ない
のでは・・・』と解釈しました。
若いときならいざ知らず、こんな年になってから女の肉体に変わるのですから、恥ずかし
くって仕方が無いのですが、覚悟を決めて全裸になり小さいベッドに横たわったのです。
「おっ・・・綺麗な裸だな!これなら美しい女体に生まれ変わるかも知れないぞ・・」
「なにせ・・・10代か20代だったらば簡単だったのだけれども、昌子さんは・・・お
年を召していらっしゃるので・・・ちょっと心配だったのだよ・・・」
初めの言葉は先生の独り言で、後の言葉は雄様に申しているようでした。
「先生。宜しくお願いいたします。昌子。昌子からもお願いしなさい・・・!」
雄様は先に電話をした時に、私の年齢を先生に言っていたようです。それで先生は心配
なさったのでしょう。先生の言葉を聞きまして安心したのでしょう、嬉しそうにお願い
をして、ベッドに横になって脚を開いたままで真っ赤になっている私に命令しました。
その言い方は、もう孫であると云う意識などサラサラ無く、絶対的な君主として私の上に
君臨する男の言い方です。でも、雄様は私のご主人様、私は嬉しいのです。
「はい。先生。宜しくお願いいたします・・・」
若しかしたら・・・先生には聞いては居ませんでしたが・・・『私が雄様の祖父であるこ
とを気が付いているかも知れないわ・・・」と思い『路に外れた2人の恋に恥ずかしい
わ・・・』と赤くなりながらも、女言葉でお願いしていました。
「うんっ。美しい女にしてやろうな。辛くても頑張るのだよ・・・」
私のように男から女へ性転換をする方を幾人もみているのでしょう、先生は事情も聞かず
に頷かれました。
その日は面談だけの予定でしたが、先生のお時間が空いていたこともあって、豊乳手術
だけでも受けることにしたのです。雄様と私が先生を急かせたのかも知れません。
その前に、色々と死ぬほど恥ずかしい診察を受けました。
白い脚を開かせられて、私は無毛にした股間のオマ〇コも、勿論小さな男性器を弄られ調
べられました。
そして、先生は私には何にもおっしゃらずに、雄様と相談を始めています。
『わたしの体なのに・・・』と私はちょっと寂しい気持ちです。だけど・・・私は雄様の
持ち物ですから、先生も判っていらっしゃるのです。
雄様の意見は私には絶対なのです。
先生と雄様とが相談なさったところ、豊乳手術は今日も行って、後日2回目を行うそうで
す。
去勢手術とクリを割礼するのは又後日になったのです。
クリの割礼は当初の予定には入っていなかったそうです。男性にしては白く小さな性器も
女性にしては長いクリトリスを半分にして、今被っている皮を切り取って陰核にするのだ
そうです。「当然皮が冠っていない男性器の先端は擦れると得も云われぬ快感がある」そ
うです。
陰核を表に出す手術と去勢手術は2週間後に行って下さるそうです。そして、傷が完治し
たら、全身脱毛を行って下さることになりました。
脱毛は3回ほど受けるようにおっしゃるのです。年内には完成して私は完全な女に生まれ
変われそうっです。(続く)
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