小説 舞の楽園 ( 息子の友達 )
- 2020/09/16
- 23:42
息 子 の 友 達 { 8 }
シャワーの水流の中で、上下で顔を見合わせていた翼様は何を思ったのか、手を延ばして
私を抱き起こしたのです。
抱かれると小柄な私は翼様の胸の内にスッポリと包み込まれています。私は生娘のように喘い
でいました。
シャワーのお湯の中で黙ったまま暫く全裸の私を抱き締めてくれていました。
そして翼様は、やがて私を離しシャワーを止めると、一言も口を聴かずに浴室を出て行ったの
です。
その時にチラッとですけれども、翼様の男性自身が私の目に入りました。
あんなに激しく私の口の中に放出したと言うのに、まだ勃起をし続けているのです。いえ
抱いて頂いている間もその男性自身は私のお腹に当たっていたようですが・・私は驚いてし
まいました。
私の男性自身なんて・・一旦放出しますと、2~3日はお小水を出す以外は役に立たないの
ですのも・・
それなのに・・それなのにです。
1回くらい放出しても、若い男根は衰えることをしらないのです。そして・・それを
知った私の女になった躯が疼くような気がしたのです。
汚水を被った身体を洗い流して浴槽を出ると、もう息子と翼様は南側の4・5帖の
息子の部屋に入りテレビゲームをしているようでした。
浴室での出来事など無かったような、時々笑い声が聞こえておりました。
雨でビショ濡れになった2人のシャツと学生ズボンと私の汚水を被って黄色くなったシャ
ツとスラックスを洗濯機から出して乾燥機に入れました。
それから、2人分のお菓子とウーロン茶を注いだコップをお盆に乗せて、息子の部屋の襖
を開けました。
『若い幹をおしゃぶりまでしてしまって、どんな顔をして翼様の前に行ったらいいのだ
ろう・・』と考えましたが、息子が初めて連れて来たお客様です。『歓待しない訳にはい
かない・・』と思ったのです。
息子はセンサーを持ってゲームの真っ最中でした。
「お菓子とウーロン茶を・・ここへ置くね・・」
「サンキュー。お父さん。今ちょっと手が離せないんだ・・!悪いけどね・・こっちへ持
って来て・・!」
お盆を置いて早々に退散しようとすると、息子の光太に頼まれてしまいました。
翼様は息子の隣に座ってゲームの進行を見詰めています。しかし・・先程の浴室での出来
事を意識してか、入って行った行った私を見ようともしないのです。
息子の要請によって、1度置いたお盆を持ち上げようとした時です。
「あっ。僕が運びますよ・・」
彼が身体を捻ってお盆に手を伸ばしたのです。翼様の大きな手と私の白い手とが偶然のよ
うに重なってしまったのです。
「アッ・・」
「アアッ・・」
翼様の小さな声と私の小さな悲鳴とが重なりました。
パッと瞬間的に離れたその手は、次の瞬間に私の白い小さい手をギュウと握り締めていた
のです。(つづく)
スポンサーサイト