小説 舞の楽園 ( 息子の友達 )
- 2020/09/18
- 00:07
息 子 の 友 達 { 9 }
私は先程の浴室内の出来事を思い出して真っ赤になっていました。
その時、翼様は私を『可愛い・・な』と思ったそうです。「チ〇ポが起っちゃったよ・・」
笑いながら申していました。
息子の方をそっと見ましたが、光太はゲームに夢中で気が付いてはいないのです。
それから1時間程しまして、私がプレスをした開襟シャツとズボンを履いて、翼様は帰り
ました。
通り雨だったのでしょう、雨は完全に上がっており明るい日光が差しておりました。
「翼君。帰るって・・」
息子の声に玄関に出て行きますと、翼様が立っております。
靴を揃えてやりますと、私の横をすり抜けようとした時に、スラックスを履いたお尻に
彼の手が当たりました。いえ・・当たったとは思いたくはありません。スーッと撫でら
れたと思ったのです。
嬉しくなって、思わす恋する乙女のようにお尻を振っておりました。
「どうも・・ご馳走様でした・・」
彼は礼儀正しく、息子と並んで立った私にペコリと頭を下げております。
「また、来てください・・ね」
「又、お伺いします」
彼は嬉しそうに答えています。
その夜、翼様の若い怒張のことが頭から離れません。私は眠れずに何度も寝返りを打っ
いたのです。
< ひかりと言う名 >
翌日のことですが。
光太は塾に行っていました。息子はこの4月から週4回は塾に行くようになっています。
学校の勉強の方は中の下位でして、余程頑張らないと希望する高校に合格するのは難し
いと言われてです。
“ピーンポーン”と玄関のチャイムが鳴りました。『何かの勧誘か又は光太が忘れ物
をして取りに来たのだろう・・』と玄関に出て行きまして、扉を開けると翼様が立って
おります。
「また・・来ちゃった。あの時のことが・・忘れられ無くって・・」
今日は学校の帰りの姿ではありませんで、ジーパンに白い半袖シャツを着てニッコリと
笑っています。でも・・恥ずかしそうに言っています。
見ると、ジーパンの前の部分がモッコリと膨らんでいるのです。
きっと、昨日のお風呂場での快感を思いだして、我慢できずに膨らましているのでしょ
う・・
「さあ・・入って・・」
それを見た私は何故か嬉しくなりまして、思わず年上の女になったのです。そして・・
彼を迎え入れていたのです。
翼様は玄関に入って後ろ手に扉を閉めると、いきなり私を抱き締めて来たのです。
頭1つ大きな彼にギューと抱き抱えられて上を向いた私の唇に、翼様の唇が被さって
来ます。「アッ」と言う間も無い不意打ちです。
直ぐに離れましたが、彼の唇は燃えているがごとく熱かったのを覚えております。
「僕の・・いや。俺のオンナになってくれ・・!」
立ったままの抱擁も解かぬまま、思いがけぬ彼の行動に対して唖然としている私の目
をジッと見詰めて、彼はストレートにそう言ったのです。(つづく)
スポンサーサイト