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小説 舞の楽園 ( 息子の友達 )


         息 子 の 友 達    { 9 }
   私は先程の浴室内の出来事を思い出して真っ赤になっていました。
 その時、翼様は私を『可愛い・・な』と思ったそうです。「チ〇ポが起っちゃったよ・・」
 笑いながら申していました。
 息子の方をそっと見ましたが、光太はゲームに夢中で気が付いてはいないのです。
 それから1時間程しまして、私がプレスをした開襟シャツとズボンを履いて、翼様は帰り
 ました。
 通り雨だったのでしょう、雨は完全に上がっており明るい日光が差しておりました。
 
  「翼君。帰るって・・」
 息子の声に玄関に出て行きますと、翼様が立っております。
 靴を揃えてやりますと、私の横をすり抜けようとした時に、スラックスを履いたお尻に
 彼の手が当たりました。いえ・・当たったとは思いたくはありません。スーッと撫でら
 れたと思ったのです。
 嬉しくなって、思わす恋する乙女のようにお尻を振っておりました。
 「どうも・・ご馳走様でした・・」
 彼は礼儀正しく、息子と並んで立った私にペコリと頭を下げております。
 「また、来てください・・ね」
 「又、お伺いします」
 彼は嬉しそうに答えています。
 その夜、翼様の若い怒張のことが頭から離れません。私は眠れずに何度も寝返りを打っ
 いたのです。


      < ひかりと言う名 >
  翌日のことですが。
 光太は塾に行っていました。息子はこの4月から週4回は塾に行くようになっています。
 学校の勉強の方は中の下位でして、余程頑張らないと希望する高校に合格するのは難し
 いと言われてです。
 
  “ピーンポーン”と玄関のチャイムが鳴りました。『何かの勧誘か又は光太が忘れ物
 をして取りに来たのだろう・・』と玄関に出て行きまして、扉を開けると翼様が立って
 おります。
 「また・・来ちゃった。あの時のことが・・忘れられ無くって・・」
 今日は学校の帰りの姿ではありませんで、ジーパンに白い半袖シャツを着てニッコリと
 笑っています。でも・・恥ずかしそうに言っています。
 見ると、ジーパンの前の部分がモッコリと膨らんでいるのです。
 きっと、昨日のお風呂場での快感を思いだして、我慢できずに膨らましているのでしょ
う・・
 「さあ・・入って・・」
 それを見た私は何故か嬉しくなりまして、思わず年上の女になったのです。そして・・
 彼を迎え入れていたのです。

  翼様は玄関に入って後ろ手に扉を閉めると、いきなり私を抱き締めて来たのです。
 頭1つ大きな彼にギューと抱き抱えられて上を向いた私の唇に、翼様の唇が被さって
 来ます。「アッ」と言う間も無い不意打ちです。
 直ぐに離れましたが、彼の唇は燃えているがごとく熱かったのを覚えております。
 「僕の・・いや。俺のオンナになってくれ・・!」
 立ったままの抱擁も解かぬまま、思いがけぬ彼の行動に対して唖然としている私の目
 をジッと見詰めて、彼はストレートにそう言ったのです。(つづく)
 
 








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