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小説 舞の楽園 ( 息子の友達 )


         息 子 の 友 達    { 24 }
   「誰か来ていたの・・?」
 今まで着ていたシャツを着て私が出て行くと、冷蔵庫を覗き込みながら息子が聞いて
 います。
 「ちょっと・・知り合いの人。どうして・・?」
 「変な臭いがするんだ・・!」
 ドキリとしながら答えています。そして反対に聞くとそう答えています。
 息子に隠し事をするのは嫌なのですが、息子の同級生の男の子のオンナになったこと
 だけは秘密にして置きたいのです。言うことが出来ません。
 「そう・・」
 惚けています。
 息子は変な顔をしておりましたが、黙って何時ものように部屋に入って行きました。
 その後、翼様とSEXをした北側の部屋の窓を開けて淀んだ空気をだして、清掃をし
 たことは言うまでもありません。
 その夜は、惚れてしまった翼様のことを考えて、1睡も出来ずに朝を向かえたのです。

  それから3日後のことです。
 光太を送り出して直ぐに翼様から電話がありました。 
 「ひかり。今日の午後行くよ・・!もうオマ〇コは治ったかい・・?」
 恋しい恋しい翼様からの電話です。
 「ええ。大分良くなりましたわ」
 私は電話に縋り付いてもう女声です。「オマ〇コ」と言われて赤くなっています。
 「今日は光太は帰らないから・・女になって待っていなさい・・!」
 それだけで電話は切れています。
 そう言えば息子の光太は、「今日はお爺ちゃんのところに行ってもいい・・・?」と
 言って出て行ったのを思い出しました。しかし、泊るとは言っていませんでしたの
 で『夜には帰ってくる・・』と思っていたのです。

  私と妻の実家とはもう没交渉になっておりましたが、光太は時々は行っています。
 妻の実家へ行くと、下にも置かぬ持て成しをされるようです。そしてお小使いも貰
 えるようです。
 私には『悪い・・』と思ってか息子は話さないのですが、母親とも会っているよう
なのです。いえ、母親も実家へ帰って来るのかも知れません。
光太は長身で逞しい翼様とは違って、まだまだ子供なのです。幼いのです。だから
お爺ちゃんもお婆ちゃんも可愛くて仕方がないのです。
母親がこのマンションを出て行った後に、「光太を引き取りたい」と言って来ました
が、「わたしが育てます」と言ってしまったのです。その時の私には男の意地見たい
なものがあったのです。

  『翼様のオンナになってしまったことが、いずれは光太にもバレてしまうのじゃ
 ないかしら・・」と私は考えております。
 『同級生のオンナになってしまった私が息子に事実を知られる前に、光太を妻の実家
 へ行かせてしまおう・・』それが私の出した結論でした。(つづく)
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