小説 舞の楽園 ( 息子の友達 )
- 2020/10/04
- 22:33
息 子 の 友 達 { 25 }
『翼様がどうして光太の今夜の動向を知っているのか知られる・・』と不思議に思
いながらも、翼様が来てくれる嬉しさにウキウキしてしまい、女になる支度を始めて
います。
妻が身1つで前に住んでいた家を出る時に、妻のお洋服やお化粧道具・鏡台などを捨て
ずに、このマンションに持って来てありました。
その時に捨てても良かったのですが、妻に未練があったのでしょう・・「もう1度やり
直したい・・」と帰ってくるような気がしたのです。
流石に前の1軒屋からこのマンションに引っ越しをした時には狭くなりましたので、
妻の荷物には触れずに押し入れやタンスの中に入れたままです。
私と妻では、背丈はそんなに違いがありません。
翼様のオンナになった翌日「この次は女になって出迎えるんだよ・・」と言われたこと
を想い出しながら、タンスを開けて妻のお洋服を取り出して着ています。
ちょっとウェストはキツイ感じがしますが、どれも着られるのです。
妻の洋服はどれも高級品です。
ワンピースもスカートもブラウスなども、勿論下着類もブランド品です。それがキチン
と畳まれて、妻専用の洋服タンスやタンスの中に入っておりました。
下着の類もタンスの引き出しに1杯です。どれもこれも金に飽かして購入したものバ
ッカリです。
私はしがないサラリーマンでしたから、妻の実家の方から援助を受けていたものとし
か思えません。
離婚当初はちょっと悔しい思いをしたものですが、翼様のオンナとなった今では、高
級なお洋服を捨てないで取って置いたことを感謝しております。
まずはお風呂に入り、この3日間で伸びてチクチクする腋の下と下腹部の毛を剃り
ました。
「女には体毛はいらないよ・・」とおっしゃった翼様の声を思い出しながらです・・
自分で自分の体毛を剃ると云うのは何だかマゾッポクて、自分がますますマゾ女に
なって行くような気分です。
『翼様に愛されるために・・剃っているのだわ・・』と感じている私です。
それから、これも翼様に教えて頂いたシャワ浣を繰り返して、最後にガラス製の50
cc入りの浣腸器にグリセリンと水溶液を半々に入れ、お浣腸をしました。
それを・・・2回も繰り返したのです。
この浣腸器を買う時には、恥ずかしい思いをしたものです。
翼様に私が出した排泄物を流して頂いた翌日のことです。もうあのような不始末を2
度と翼様にはさせられない、いえ、させたならば嫌われてしまう・・と思ったので
す。早速ご近所にある薬局へ行きました。
勿論、翼様に言われていた浣腸器を購入するためにです。
その薬局にはお買い物をしていたお客様がちょうど出たところでした。
「浣腸器を下さい」と薬剤師さんに言うと、「便秘なのですか・・?」と聞かれまし
た。
「いえ。お尻を綺麗にして置きたいもので・・」
私は便秘ではありませんもので、つい本音を口走ってしまったのです。言ってしま
ってから『シマッタ』と思ったのです。(つづく)
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