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小説 舞の楽園 ( 息子の友達 )


         息 子 の 友 達    { 36 }
   「泣かなくってもいいよ・・」
 光太は困ったような顔をしてそう言ってくれました。
 「ゴメンネ。こんなお父さんで・・。お父さんを軽蔑しているのでしょう・・ね」
 「これからはわたしをお父さんじゃなくって、ひかりって呼んでちょうだいな・・」
 光太は納得したような、納得しないような変な顔をしていましたが、取り合えずの危機
 は乗り越えられたようです。

  暫く泣いて息子を困らせた後で、私は化粧を直して息子の隣に座りました。
 演技でも涙は出るものですね。
 「何か飲む・・?」
 「うん。じゃぁコーヒーがいいかな・・」
 聞くとそう答えています。『前はジュースを飲んでいたのに・・大人になったんだわ』と
思いながら、インスタントのコーヒーを煎れています。
「誰か・・好きな娘がいるの・・?」
「うん。気になる娘がいるんだ・・」
別れる3か月前よりもチョッピリ大人になった男の匂いをさせながら光太は言っています。
「そう・・成就するといいわね」
『それで・・わたしを許す気になったのだわ・・』と思いながら、母親のように答えて
いました。

 「夕ご飯。食べて行く・・?」
「もう帰るよ!翼君が来るのだろう・・?」
私の問いかけに光太は腰を上げました。お父さんが女になって同級生に奉仕をするのは、
流石に見たくは無いようでした。
「ゴメンネ」
それはそうだ・・と思った私は又謝っています。
分別のある大人がすることでは無いと解っているのですが、私の恋心が燃え上げってい
ましてや、もう如何しょうも無いのです。
「ひかり。可愛いよ・・」と言って下さる翼様が全てなのです。

 「又、来るかも知れない」と言って息子の光太は帰って行きました。
性のことに敏感になり始めた息子としては、全面的に私を許せるはずがありません。

      < マゾオンナの旅行、露出の快感 >
季節は何時の間にか秋も過ぎまして冬になっていました。
私は相変わらずコンビニにお勤めをしまして、帰って来ると翼様との愛欲に日々を送っ
ています。
息子の光太はあれっきり私のマンションへは来ないのです。
私はクーペのミニを買いました。中古の軽自動車ですが、真っ赤な色で気に入ってい 
ます。
お正月はその車で、翼様と2人で河口湖の湖畔にある旅館へ2泊の旅行に行く事に
しました。
翼様の部活のサッカーも1段落しましたので、後は後輩達にバトンタッチをするだけ
だそうで、「お正月は何処かへ行きましょうよ・・」と言う私の願いを聞いて下さっ
たもです。

 「ひかり。今度の旅行はず~とノーパンでいろよ・・」
翼様はそんな条件を付けてOKして下さったのです。私は『車の中でいけないことを
する積りかしら・・』と思ったのです。
明けましてお正月の2日に出発をしました。翼様あインターネットで取って下さった
旅館です。(つづく)
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