fc2ブログ

記事一覧

小説 舞の楽園 ( 息子の友達 )


         息 子 の 友 達    { 38 }
   剥き出しの下半身に翼様の悪戯を受けながら、中央高速道を運転しまして無事
 に富士吉田のインターを下りました。
 私の軽自動車は富士山とは反対側に本栖湖の湖畔を走って、富士山が良く見えるチョッ
 ト高台の見晴し所に着きました。
 若い頃1度だけですが、この場所に来たことがあるのです。その時は夏の終りの頃でし
 たが富士山は頂上だけが雲を冠っていましたが、冬の富士山を見たい・・と思ってこの
 場所に来たのです。
 今日は快晴で、麓まで雪を冠った富士山が良く見えています。
 「ワァ・・綺麗な富士山だ!」
 翼様もそれを見て喜んでくれています。
勿論、車の中では私の下半身の露出はそのまま続けられています。
 車の中の淫靡な光景と美しい富士山の姿とは、余りにもかけ離れていまして一見夢の中
 にいるようです。

  その見晴し所は車が7~8台停められる駐車場と展望台に上がる15段ぐらいの階段
 があります。
 私達が着いた時には3台ほどの車が停まっていました。
 彼が黒いブルゾンとカメラを手にして車を降り、スカートを直した私が真っ赤なハーフ
 コートをワンピースの上に羽織って、2人並んで階段の下まで行きました。
 年のころは23か4の若い2人連れが降りて来ました。
 階段は2人が擦れ違うのには充分な広さですが、4人並んで擦れ違うことは出来ません。
 2人は仲睦まじそうに手を繋いで階段を降りて来ます。

  2人が階段を降り始めた時に、いきなり私のスカートの後ろの裾が捲り上げられま
した。
私は見えている2人を気にして悲鳴を上げることも出来ません。
「マゾ牝さん。変に思われるよ・・」
慌てて後ろに廻した手を捕まえられて、翼様はそう言ってニッコリと笑うのです。
私はこの笑顔に弱いのです。
「もう・・」
スカートの中に冷気が入って来るのを感じながらそう呟いて、顔を上げて一生懸命素知
らぬ振りをしていました。

 並んで登り始めた翼様は私をスッと追い越して前に出られます。お2人とは階段の
途中で擦れ違いました。
わたしは上気した顔をしていたと思います。
階段の途中で、きっと手を繋ぎたかった・・と思いますが、前に来ていた男の人が振
り返ったのです。
「アッ・・」
「アッ!」
男の人が声を上げました。同時に女の人も後方を見ていました。
私のハーフコートから出ている真っ白なお尻はスカートをたくし上げられているため
に、後方から見ると丸見えなんです。(つづく)
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

舞

Author:舞
FC2ブログへようこそ!