小説 舞の楽園 ( 息子の友達 )
- 2020/10/18
- 02:29
息 子 の 友 達 { 38 }
剥き出しの下半身に翼様の悪戯を受けながら、中央高速道を運転しまして無事
に富士吉田のインターを下りました。
私の軽自動車は富士山とは反対側に本栖湖の湖畔を走って、富士山が良く見えるチョッ
ト高台の見晴し所に着きました。
若い頃1度だけですが、この場所に来たことがあるのです。その時は夏の終りの頃でし
たが富士山は頂上だけが雲を冠っていましたが、冬の富士山を見たい・・と思ってこの
場所に来たのです。
今日は快晴で、麓まで雪を冠った富士山が良く見えています。
「ワァ・・綺麗な富士山だ!」
翼様もそれを見て喜んでくれています。
勿論、車の中では私の下半身の露出はそのまま続けられています。
車の中の淫靡な光景と美しい富士山の姿とは、余りにもかけ離れていまして一見夢の中
にいるようです。
その見晴し所は車が7~8台停められる駐車場と展望台に上がる15段ぐらいの階段
があります。
私達が着いた時には3台ほどの車が停まっていました。
彼が黒いブルゾンとカメラを手にして車を降り、スカートを直した私が真っ赤なハーフ
コートをワンピースの上に羽織って、2人並んで階段の下まで行きました。
年のころは23か4の若い2人連れが降りて来ました。
階段は2人が擦れ違うのには充分な広さですが、4人並んで擦れ違うことは出来ません。
2人は仲睦まじそうに手を繋いで階段を降りて来ます。
2人が階段を降り始めた時に、いきなり私のスカートの後ろの裾が捲り上げられま
した。
私は見えている2人を気にして悲鳴を上げることも出来ません。
「マゾ牝さん。変に思われるよ・・」
慌てて後ろに廻した手を捕まえられて、翼様はそう言ってニッコリと笑うのです。
私はこの笑顔に弱いのです。
「もう・・」
スカートの中に冷気が入って来るのを感じながらそう呟いて、顔を上げて一生懸命素知
らぬ振りをしていました。
並んで登り始めた翼様は私をスッと追い越して前に出られます。お2人とは階段の
途中で擦れ違いました。
わたしは上気した顔をしていたと思います。
階段の途中で、きっと手を繋ぎたかった・・と思いますが、前に来ていた男の人が振
り返ったのです。
「アッ・・」
「アッ!」
男の人が声を上げました。同時に女の人も後方を見ていました。
私のハーフコートから出ている真っ白なお尻はスカートをたくし上げられているため
に、後方から見ると丸見えなんです。(つづく)
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