小説 舞の楽園 ( 息子の友達 )
- 2020/10/18
- 23:59
息 子 の 友 達 { 39 }
若い2人は階段の途中で止まって呆然と私の後ろを見ているようです。
「なんだ・・あれは・・?」
「変態よ!」
まさかバックから私の男の印が見えたとは思えませんが、このところ翼様に精を注いで
いただいて、プリンと大きくなった真っ白なお尻を見られてしまったのです。
驚いた2人の声が聞こえまして、私は恥ずかしくって大急ぎで逃げるように階段を登り
ました。
露出させられたお尻を隠す暇も無い私を翼様は「してやったり」と言うようにニヤリと
笑っていたのです。
展望台には2組の夫婦と思われるアベックがおりました。
1組は40代中頃のご夫婦で、展望台に備えてある望遠鏡を交代に覗いています。
もう1組は柵に凭れて富士山の方を向いて話をしている30代前半のカップルです。
2組とも私達が展望台に近づいていることも知らぬげに、2人の世界に入っているよ
うでした。
駐車場が見渡せてそちらの方を見ますと青い車が出て行くところです。きっとさっき
のカップルが乗ったくるまでしょう・・
「うあぁっ。素晴らしい景色だ!ひかり。そこに立て・・!写真を撮ってやるよ」
突然、翼様が大声を上げています。
2組のカップルはその声に驚いて、こちらを振り向いています。私のお尻はスカート
がベルトに挟まったままです。前からはお尻は見えないかと思いますが、冷気に晒
されているお尻の冷たさも忘れるほどに私は焦ってしまいました。
裸のお尻が見えないようにカップルの脇を廻り込み、翼様に写真を撮って貰ってい
ますと望遠鏡を覗いていたカップルが帰って行きました。
「写真を撮って頂けませんか・・?」
柵に凭れて話し込んでいたカップルの男の方に翼様はデジカメを渡しています。
翼様と私は並んでカメラに収まります。翼様は片手でピースをしています。
「もう1枚撮りましょう・・」
男の方はカメラを胸の前に構えてそういいました。連れの女の方は少し離れたとこ
ろから私達が撮られるのを見ていました。
「アッ。イヤッ!」
「あらっ・・」
シャッターが落ちる寸前に私と並んでいる翼様の右手が動いたのです。今度は前か
らスカートを捲り上げたのです。
スカートは後ろの部分が捲り上げられていますから、前を捲ると私の下半身は丸見
えです。一瞬ですが無毛の下腹部とクリが見えてしまいました。
私の悲鳴と女の方の驚きの声とが同時に響きました。男の方はカメラを構えてい
ましたので、何が起こったのか解らなかったようです。
「ゴメンネ。ひかり。手が滑っちゃった・・」
ワザとスカートを捲り上げたのに翼様はシレッとして謝っています。
「もう・・」
真っ赤になって膨れる私を尻目に、翼様はお礼を言って男の方よりデジカメを受
けとっていました。(つづく)
スポンサーサイト