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小説 舞の楽園 ( 息子の友達 )


         息 子 の 友 達    { 40 }
   私の下腹部を見たのでしょう、連れの女の方は「早く行きましょうよ・・」と気味悪
 そうに言うと男の方を引っ張って下に降りて行きました。
 きっと、『凄い変態だ』と思われてしまったのでしょう・・
 けれども・・考えて見ると、『私達が愛し合っていることさえ、世間の人達からみれば正
 気の沙汰ではないのでしょう・・』そう考えるとここで下半身を晒されたことさえ何でも
 無いような気がします。

  他の人達が居なくなった展望台で、私はちょっと泣いています。
 「泣かなくってもいいじゃん・・」
 恨めしそうに見る私の目の前で、デジカメを弄っている翼様はそう言いながら画像を出
 しています。
 「見てご覧!ひかり。可愛く写っているよ・・」
 出ました画像にはスカートが捲り上げられたところが写っていました。黒いストッキン
 グの足の付け根の白い脚が鮮やかに写っています。
 まだ捲り上げる途中だったのでしょう、しろい下腹のオサネまでは写っていません。
「もう・・本当に、酷いのだから・・」
 それを見て安心した私が泣き声で言うと「ひかり。可愛いのだから・・」と翼様はおっ
 しゃって、いきなり私を抱き寄せて唇を奪って来ました。
 先程あんな酷いことをしたこの若いやんちゃな暴君を私は許す積りになっています。

  雲が出てまいりました。富士山が隠れそうです。
 「ひかり。前も捲れ!富士山が隠れる前に写真だ・・!」
 下の駐車場に車がいないのを確認した翼様がデジカメを構えています。私の恥ずかしい
 写真を撮る積りなのです。
 私はもうこの暴君のおっしゃることには逆らえません。それでも恥ずかしいのです。
 スカートをソロリと捲り上げますと、何も着けてはいない私の下半身が曝け出しま
 した。
 身体の向きを変えて何度かシャッターを押されますと、外の空気は冷たくって身体は
 冷え切っているはずなのですが、私の心は何故か燃えているのが分るのです。

  「ひかり。コートとワンピースを脱いでしまえ!裸になれ・・!」
 ついに、そう言われてしまいました。もう全裸の私を撮ることは既成の事実のよう
 です。
 他人が来ないことを祈りながら、コートを脱ぎワンピースを柵に掛けました。ガータ
 -とストッキングに白いパンプスだけの裸です。
 丸裸で立ってチョット身体を捩っている写真や望遠鏡の足台に片足を乗せてピースを
 している写真を10枚は撮られました。
 いずれも、私の白い下腹にある男性器の名残は必ず写っています。
 冷気がシンシンと身に染みるようですが、寒くはありませんでした。カメラを覗か
 れると言うのは身体を厚くさせるのです。
 グラビアなんかで雪の中等で全裸になっている女優さんの写真を見たことがありま
 すが、あれも身体が火照っていて寒さを感じていないのかも知れませんね・・(つ
 づく)
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Author:舞
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