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小説 舞の楽園 ( 障害者の息子 )

    
         障害者の息子   < 4 >

(3)自慰の代わり  
   息子の正人の逞しくなった男性自身を前にして、私自身の弱々しい小さな包茎の
 男性自身と比べてしまっていました。
 私の小さな男根で、良く子供が作れたものだ・・・と思いました。思えば、『妻には
 肉体的に快楽を味合わせることが出来なかった』「苦しい思いをさせてしまったのでは
 なかったのか・・』と考えております。

  「大きくなったわね・・・」
 全裸で横を向きまして、大きく張ったペニスを隠そうとしている正人の腰を掴み、私
 は又、女言葉です。
 「恥ずかしい・・よ!何か出そうで・・・苦しくって耐まらないんだ・・・」
 顔を歪めて、息子は恥じらいながらも訴えて来たのです。
 息子は口もチョッピリですが、不自由なのです。その息子が顔を歪めて訴えているの
 です。
 「出して上げる・・・わ」
 思わず、また女言葉で言ってしまったのです。

   私も中学から高校に掛けて経験があります。男と云うものは、出したくって仕方
 がない時があるものなんです。
 息子のお正人も身体が不自由でなければ、自分で男根を掻いて出すことも可能な筈で
 す。手が不自由な故にそれが出来ないのだと、私は悟りました。
 そのような息子の気持ちを知った時に、母性本能が目覚めたのです。
 咄嗟に息子の大きいままの男性自身に手を伸ばして、私の方へ引き寄せていました。

  正人は驚いた顔をして腰を引きましたが、私は黙って頷いて、握った砲身を前後に
 擦り始めると大人しく男根を任せています。
 仁王立ちのなった正人の前に跪き直して、6~7度、いえ8~9度だったと思います。
 軽く握った手を前後させると、突然「ウォ~ッ」と大声を上げて放出したのです。
 余りに突然でしたので、息子の男根のすぐ前に跪いていた私は避ける暇もありません
 でした。
 私の精液とは比べ物にならないくらい濃いドロドロとした、臭いもキツイ精液が、私
 の顔に掛かってしまっていたのです。
 「アッ!」
 思わず叫んでしまった私の開いた口の中にも、青臭い粘っこい精液が入っています。

  「ゴ、ゴメンナサイ・・・ゴメンナサイ」
 私の顔に掛かっても直ぐいは流れ落ちないほどドロリとした白い精液を見て、息子は
チョットの間信じられないと云ったように立ち竦んでいました。
 そして、我に返った正人は自分の出してしまったもので、私の顔を汚してしまった
 ことを悟ったのか謝っています。
 「いいのよ・・・」
 息子の精液を顔で受けてしまった私は何故か分からないのですが、女言葉でそう言っ
 て微笑んでいました。
 その時は息子の放出した精液を『汚い』等とは考えていませんで、むしろ『出して
 貰った男の尊い印なんだ・・・』と思っていました。
 今になって考えると、『その時に「いいのよ・・・」等と言う女言葉を掛けていづに
 「いいんだ・・」と言っていれば、男としての欣持は保たれていたのではないかと
 思うのですが、私は女になっていたのかも知れません。(続く)
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