小説 舞の楽園 ( 障害者の息子 )
- 2020/11/09
- 23:23
障害者の息子 < 8 >
「いっ・・・一緒に・・寝ようよ」
「そうね。いいわよ・・・」
ダブルベッドの向こう側、壁際に身体を寄せながら思い切ったように言う正人に、私は
母親のような気持になりながら答えています。
まさか・・・その時は、彼に肉体を奪われるなんて、夢にも思っていませんで、『今晩1
晩ぐらいは母親の愛を知らない息子を甘えさせて上げよう・・』と思ったのです。
「じゃぁ・・・一緒に寝ましょう・・・」
正人がこんなことを言うのは初めてなんです。『私が女の言葉を使って、母親に化けて
いるので、正人も母親の愛情に縋って甘えているのだ・・・』と思っていたのです。
思えば、正人は可哀想な子なのです。
障害を持って生まれて直ぐに施設に預けられて、母親の愛情を知らない子供なのです。
『今晩1晩ぐらいは、母親の代わりになって上げても良いのではないか・・・』と思っ
たのです。
「あらっ・・・裸なの・・?」
ベッドへ近づきまして、正人の掛けている毛布を捲って私も入ろうとして、驚きました。
下半身までは見えませんでしたが、上半身は裸なのです。
正人は手が不自由ですから、ボタンのある洋服は着ることが出来ませんが、頭から冠る
シャツならば着ることは可能なのです。
当然、何時もの寝間着のシャツを着ていると思っていました。
正人の隣に身体を滑り込ませました。正人は黙って私に抱き着いて来ました。
先ほどは上半身しか見ませんでしたが、下半身も裸のようです。
勃起した巨大な男性自身が私の腰に当たっていました。何故か、彼の大きくした男性自
身を握っておりました。
それは既に2度も放出したにも関わらず、ドクドクと熱く滾って雄そのものです。
『こんなに大きくして・・・まだ、出し足りないのかしら・・・?』
その滾ったものを握った瞬間に思いました。
そして施設で聞いた、母親と障害者の息子とのSex、近親相姦に着いて「息子が可哀想
で耐まらないのよ・・・ね」と言っていた母親の顔を思い浮かべていたのです。
「理佳(リカ)、好きだ。好きなんだ・・・!僕のオンナになってくれ!理佳を
僕のものにしたいんだ!」
突然身体を起こした息子は私を理佳と呼んで、ギュ~と抱き付いて来ました。切羽詰ま
った声でです。
あっ・・・私の名前を記してはいなかったですね。
私のフルネームは飛田理佳(マサヨシ)と申します。
今では職場では「飛田さん」と呼ばれておりますが、小学校・中学校・高校と理佳(
リカ)と、女と間違えられそうな名前で呼ばれていました。友達はワザとです・・・
が。(続く)
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