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小説 舞の楽園 ( 障害者の息子 )

    
         障害者の息子   < 8 >
    「いっ・・・一緒に・・寝ようよ」
 「そうね。いいわよ・・・」
 ダブルベッドの向こう側、壁際に身体を寄せながら思い切ったように言う正人に、私は
 母親のような気持になりながら答えています。
 まさか・・・その時は、彼に肉体を奪われるなんて、夢にも思っていませんで、『今晩1
 晩ぐらいは母親の愛を知らない息子を甘えさせて上げよう・・』と思ったのです。
 「じゃぁ・・・一緒に寝ましょう・・・」
 正人がこんなことを言うのは初めてなんです。『私が女の言葉を使って、母親に化けて
 いるので、正人も母親の愛情に縋って甘えているのだ・・・』と思っていたのです。
 思えば、正人は可哀想な子なのです。
 障害を持って生まれて直ぐに施設に預けられて、母親の愛情を知らない子供なのです。
 『今晩1晩ぐらいは、母親の代わりになって上げても良いのではないか・・・』と思っ
 たのです。

  「あらっ・・・裸なの・・?」
 ベッドへ近づきまして、正人の掛けている毛布を捲って私も入ろうとして、驚きました。
 下半身までは見えませんでしたが、上半身は裸なのです。
 正人は手が不自由ですから、ボタンのある洋服は着ることが出来ませんが、頭から冠る
 シャツならば着ることは可能なのです。
 当然、何時もの寝間着のシャツを着ていると思っていました。

  正人の隣に身体を滑り込ませました。正人は黙って私に抱き着いて来ました。
 先ほどは上半身しか見ませんでしたが、下半身も裸のようです。
 勃起した巨大な男性自身が私の腰に当たっていました。何故か、彼の大きくした男性自
 身を握っておりました。
 それは既に2度も放出したにも関わらず、ドクドクと熱く滾って雄そのものです。
 『こんなに大きくして・・・まだ、出し足りないのかしら・・・?』
 その滾ったものを握った瞬間に思いました。
 そして施設で聞いた、母親と障害者の息子とのSex、近親相姦に着いて「息子が可哀想
 で耐まらないのよ・・・ね」と言っていた母親の顔を思い浮かべていたのです。

 
   「理佳(リカ)、好きだ。好きなんだ・・・!僕のオンナになってくれ!理佳を
 僕のものにしたいんだ!」
 突然身体を起こした息子は私を理佳と呼んで、ギュ~と抱き付いて来ました。切羽詰ま
 った声でです。
 あっ・・・私の名前を記してはいなかったですね。
 私のフルネームは飛田理佳(マサヨシ)と申します。
 今では職場では「飛田さん」と呼ばれておりますが、小学校・中学校・高校と理佳(
 リカ)と、女と間違えられそうな名前で呼ばれていました。友達はワザとです・・・
が。(続く)
 
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Author:舞
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