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小説 舞の楽園 ( 障害者の息子 )

    
         障害者の息子   < 9 >
    私は息子の言葉に驚いてしまいました。
 今になって冷静に考えてみれば、その時に[僕は男だぞ!男が女になんかなれるはずが
 ないじゃないか・・・?」とでも言っていれば、現在の境遇にはならなかったと思うの
 です。
 その時の私の心理状態は女になって息子の放出を飲んでいまして、今も息子の男性自身
 を握っているのですもの、そのようなことを言える状態では無かったのです。異常でし
 た。
 「あらっ・・理佳(リカ)って呼んでくれるの・・?。理佳はあなたのオンナなのね」
 その時の私は息子に理佳と呼ばれて動揺していました。そして、動揺した私を隠すよう
 に、女言葉を使っていました。
 とても息子が可哀想で「僕は男だぞ・・・」なんて言うことが出来ませんでした。『今
 晩1晩ぐらいは、正人のオンナとして過ごすのも悪くはないか・・・』とも考えていま
 した。

  「う、うんっ。理佳は僕のオンナだよね。僕は理佳が大好きなんだ・・・」
 「理佳。僕は理佳が欲しいんだ!理佳の肉体を僕にくれるよね・・・」
 正人は大きく逞しい男根を押し付けて、私よりは10cm近くも大きくなった身体を被
 せて来ました。
 毛布の中で、勃起した逞しいものはツルンと私の太股に当たっていまして、絡められた
 足がザラッとした感覚を伴って、私を女にしています。
 もう、障害者の息子だとは思えないのです。独りの逞しい男性と私は感じていました。
 「・・・・」
 正人の眸を見て、コックリと頷いていました。
 数日後、正人様がおっしゃっておりましたが、「あの時の理佳は本当に可愛かったよ。
 真っ赤になって、オンナそのものだったよ・・・」と申しておりました。
 でもその時、肉体を要求された私の頭の中は真っ白になっていまいて、何も考える
 ことが出来ない状態でした。

  正人は不自由な手で、PCで男と女のSEXのことを勉強していたようです。
 今時の若い人達は皆PCを使うのですね。
 正人も不自由な手ながらPCを扱います。私の若い頃より、ず~っと知識は豊富なの
 です。
 正人はベッドから起き上がり、私の掛けていた毛布を剥ぎ取りました。そして、上を
 向いている私の唇に唇を重ねて来ました。彼の手は私の履いているブリーフを脱がそ
 うとしています。
 「や、優しく・・して・・」
 もう正人のオンナになることを了承してしまった私は彼の唇の中に、震える声で哀願
 していました。もう、彼の顔を見ることが出来なくって、目を瞑っていました。

  私は現在まで、一応は男性として生きて来た積りです。
 それは、女のような身体を持っている故に、何度か男性に誘われたことはありますが、
 男性を受け入れたことはありません。事実、男として妻を抱いて、正人を授かったの
です。
でも・・・今は女性として正人に抱かれようとしているのです。
抱かれると云うことは・・・正人のあの巨大な男根を受け入れなくってはならない
ようです。
『あんな大きなものがわたしの肉体に入るのかしら・・・?』と考えて、怖くなった
のです。処女のように白い華奢な身体を震わしたのです。(続く)
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