小説 舞の楽園 ( 障害者の息子 )
- 2020/11/28
- 00:12
障害者の息子 < 24 >
軽くパフを叩いて頬紅を塗り、口紅を引きますと、女の顔が鏡の中に現れまし
た。
しかし、何処か女の顔にしては無理があるのです。その気に入らない箇所は眉でした。
私の顔全体は女顔と言っても可笑しくはないのですが、眉だけが男の眉なのです。
『今は時間が無いけれども、いずれは眉も剃ってしまおうかしら・・・』と考えて
いました。この眉のお陰で、何とか今までは男だと世間の人には思われて来ましたが、
女装をして見るとこの眉が邪魔になっております。
お化粧をしまして、毛を剃った白い素足の上にピンクと黒の格子模様のスカートを
履き、スリップの上に赤のタンクトップを着けまして出来上がりです。
「理佳。終わったのかい・・・?こっちへ来て・・・良く見せてご覧!」
スツールから立ち上がったのを見て彼が呼んでいます。
初めて慣れない女装をした私は凄く恥ずかしかったのですが、ポーズを取ってご主人
様に見てもらいました。
「理佳。いいよ!素敵だよ・・・」
正人様は喜んでそう言うと、私を引き寄せて今引いたばかりのルージュの唇にキッス
をしてくれました。
( 12 )その日は・・・
何時もの土日のように、私は台所に立ちまして2人分の朝食兼昼食を作っています。
ただ、常時と違うところは、私が女の姿をしていることです
彼は大変満足そうな顔をして、ニコニコと私の後ろ姿を見ています。
ハムエッグにパンを添えてコーヒーを注いで、彼の前に座りました。椅子に座る時に
はソーっと座ります。その時にお尻が痛かったので眉を顰めていたのでしよう、彼が
「お尻が痛いの・・・?」と心配そうに聞いております。
「治るまで・・・暫く出来ないね・・・」
「ゴメンナサイ。お薬を塗って頂きましたから・・・大分楽にはなったのですけれど
・・・」
眸を伏せて済まなそうに謝っていました。
もう、その会話は男と女の会話ですよね。それも新婚の夫婦のような会話です。けれ
ど、話の内容はとっても恥ずかしいものです。
私は正人様とそういう会話が出来ると云うことが、嬉しかったのです。幸せを噛み締
めておりました。
「理佳。こっちへお出で・・・」
朝食兼昼食の後片付けをしていますと、正人様がベッドを叩いて呼んでいます。
「ここへ寝てご覧」
「ハイ」と答えた私がベッドに近づきますと、直も彼が申します。
「理佳。お前のオマ〇コが治るまで俺は姦らないよ。その代り治ったら犯し捲って
やる!」
「今日はオッパイを虐めるだけにしよう・・・」
ソ~ォとベッドに寝た私のノースリーブのタンクトップを捲り上げて、正人様は宣言
しております。その言葉だけで申訳なく思っていました。
私の身体の為を思って下さる正人様の優しさが嬉しいのです。思わず、彼に抱き付い
てしまいました。
「理佳。お前は本当に白い肉体をしているのだね・・・」
着けたばかりのブラを上に押し上げて、お乳に触れて来ます。女になった私の
白いお肌はとっても敏感になっています。
「あッ、あんっ・・・」
そっとお乳に触れられただけで、胸を反らして喘いでいました。(続く)
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