障害者の息子 < 37 >
「泣くことはないよ。まるでぼくが虐めているみたいじゃないか・・・?」
ポロポロと涙を流し始めた私を見て、ちょっと慌てたように冗談ぽく施設長さんは言い
ました。
幾つも年が離れていない施設長さんを父親のように慕っておりましたが、急にこの男
らしい施設長さんを男性として見ている私がいました。
もし、正人様がお許しになるならば、(そんなことは万に一つも無いと思われますが・
・・・)『この女になった私の身体を、施設長さんに捧げても良い・・・』と考えた
のです。
しかし、施設長さんは「お断りだ・・・」と申すに違いありません。幾ら女の姿をして
いると言っても男です。男には興味は無いのでしょうから・・・
しかし何時かは、私の白い肉体で 恩返しをしたいと思っております。
私には何も持っていないのですから・・・肉体を使って頂く以外は考えられないので
す。
こんなことを考えている私は、本当は淫乱なのでしょうか・・・?
(14) 女性としての初出勤
いよいよ女性としての初出勤の日になりました。
「理佳。いよいよだね。他人には詰まらぬ詮索をされて、いろいろと言われるかも知れ
ないが、耐えておくれ。俺達は自由に生きよう!理佳。俺はもう理佳が男だとも、父親
だとも思ってはいない・・・!理佳と云う俺のオンナだと思っている」
「理佳。愛しているよ・・・」
昨日施設長さんにお話をして了解を得まして、女性の姿で出勤できることを正人様にお
話しまして、来週の月曜日から出勤することを伝えますと、そう言ってくれました。
若い正人様も自分の立場と私の環境と云うのか立場と言って良いのかを考えていたよ
うです。
そして、出した結論が「自由に生きよう」と言うことだったそうです。
私も『正人様も考えてくれているのだわ・・・』と思って嬉しくなったものです。それ
と同時に、『正人様も成長したものだわ・・・』と考えました。
『これからもオンナとして、正人様に従って行きましょう・・・』と決心を新たにしま
した。
正人様のご不自由な手てのことですが、正人様は手を出来る限り使うようにしている
見たいなのです。
『オンナになった私に負担を掛けないようにしている訳ではない』と思うのですが、やは
り、オンナの世話にはなりたくないと云う、男としての誇りを持っているようです。
以前と比べると、大概のことは出来るようになっております。
私はそのことだけでも、『正人様のオンナになったことを、世間の人達に顔向け出来ない
ことをしているのだ・・・』と考えないようにしているのです。
当然のように、その晩は激しくオマ〇コを突いてくれまして、私は何度も何度も天国
へ浮遊したのです。(続く)
スポンサーサイト