オトコとオンナの関係 ( 1 )
僕は30歳。表向きは独身の会社員です。
僕と父がオトコとオンナの関係になってから、早いものでかれこれ10年になります。
男の僕と男の父が男女の関係だ・・なんて可笑しいと思うでしょうが、父を犯して父を僕のオンナにしてしまったのです。
僕が高校生の頃、今から14年前に、母が亡くなりました。
当時父は、母の看病のために勤めていた建材会社を辞めまして、母の死後、大阪にある食品会社の支店に単身で赴任しまして現在に至っております。
父は今年58歳になり、もう1年と数か月で定年を迎えます。
現在の僕は、僕と同じ年に父が建てました家に住んでいます。家は父が勤めていた建材会社の親会社がデベロッパーとして開発した埼玉の団地の1区画の1軒家です。
定年退職をした父は現在僕の棲んでいる家に帰って来る予定らしいのですが、僕は父をそのまま迎え入れる積りはありません。
女装をして、10歳は若返って綺麗な女の人になった父を嫁さんとして迎え入れたい・・と
思っているのです。
現在の僕は東京にある会社に勤めています。
去年係長になりまして、急に仕事量も増えまして、残念ながら昨年までのようにはオンナになった父を抱けなくなりました。
しかし・・月に1回か2回、土曜日に泊まりで、お互いの中間地点である静岡で、逢瀬を
楽しんでおります。
父と忍び逢いの時には、2人を知っている人が絶対に居ない場所で、海が見える静かな旅館
を探したのです。
ここのところ5~6年は、父が先に旅館に入っていまして、お化粧をして完璧に女の姿に
なり、綺麗になって僕を迎えるようになっています。
先週、僕の仕事の都合もあって1か月半振りに父と逢うことが出来ました。
静岡の駅を降りまして、タクシーでここのところ4~5年は定宿としている旅館に着いて
僕が部屋に入ると、先に到着をして化粧をして美しい女になって1廻りは若返った父が
迎えてくれました。
僕が部屋に入って行くと、何時ものように座っていた座布団から降りて、正座をした父が三つ指を突いて迎えてくれています。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりましたのよ・・恵介さん」
オンナの媚態を滲ませた眸をして、勿論女言葉で迎えてくれるのです。
「うんっ、早苗。お前は・・早く着いたのかい・・?」
男の僕は頷きながら背広を脱いで、まだ膝を突いている父に渡します。
それを受け取ってから立ち上がってハンガーに掛けた父を、背後からギュウーと抱き寄
せて、上体を捻って上を向いたルージュの付いた唇を吸ってやるのです。
そうしてやると、無理矢理背後から抱いた僕の手を逃れるように、父は身体を反転させ
て正面を向き僕の背中に白い手を掛けて、ハードなキッスを受けるのです。
< 僕と父 >
僕は上村恵介。父は上村早雄と言います。
若い時の父は大手の建材会社の営業部に勤務しておりました。
結婚して直ぐに埼玉に家を購入して、東京の本社に通っていたそうです。
ところが暫くして母が癌になりまして、父は母の病院に通うことが多くなりまして会社
を休むようになり、会社に居ずらくなったのでしょう、建材会社を辞めてしまったので
す。
僕が高校1年の時に、10年余り病と闘っていた母は息を引き取りました。(つづく)
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