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小説 舞の楽園 ( オトコとオンナの関係 )


          オトコとオンナの関係    ( 36 )
   余談ですが・・帰りがけに斎藤さんがポツリと口にしました。
 「今度。ウチの会社で、保養施設を建て替えようと云う話が持ち上がっているんだ・・。
 もしも・・安かったらばの話になるが・・お宅の会社で建材を納入して貰えないかな・・」
 僕の会社が建材メーカーであることを知った斎藤さんは、僕に少しでも援助をしてやろう
・・と云うことらしいのです。
その翌日、会社に行ってから、係長にそのことを報告したのです。
「お手柄だったな・・」係長は喜んでくれました。
勿論、その後に見積もりや納入の時も、斎藤さんに会うことが出来ました。


     < 4人で・・プレイ >
 いよいよ5月の連休に入りました。
僕も早苗も、斎藤さんもその年は1日から5日まではお休みです。勿論、早苗も吉川の家に
帰ってきております。
斎藤さんご夫婦と連絡を取り、2日にお邪魔することになりました。
その日、斎藤さんは例のマークⅡで、迎えに来てくれました。僕達が車を降りると、育子
さんが家の外に出て、迎えてくれました。
暖かい日でしたので、斎藤さんは紺色のシャツに灰色のズボンを履いていますし、育子さん
は黑色に細かい星のマークが入ったロングドレスに黒の上衣を羽織った姿です。
斎藤さんのお宅は岩槻の駅から2km程南に行ったところにあり、2階建ての瀟洒な住宅で
す。

 早苗が名古屋で購入して来たウイロウを差し出しますと、ご夫婦は喜んでくれまして、
暫くは4人で居間のソファーに座って談笑です。
「今日は・・泊まって行かれてもいいのでしょう・・?そうして・・下さいな・・」
育子さんが僕に聞いています。
「ええ・・いいのですか・・?」
僕はズウズウシク答えています。
「わたしも・・ポチも・・楽しみにしていたのよ・・」
「僕達も・・ですよ・・」と僕が答えると、「ポチ!支度をおし・・!」
突然、座って談笑していた斎藤さんに育子さんの厳しい声が飛びました。
僕と隣に座っていた早苗がその声に驚いて目を丸くしまして、斎藤さんを見ます。
「ハイ!」
返事をしながら立ち上がった彼は、流石に恥ずかしいのか顔が真っ赤になっております。
驚いている僕達に深々と1礼すると、隣の部屋に消えて行ったのです。
気が付くと、部屋のエアコンは温度が上がっていまして、ちょっと熱く感じられました。

 僕と早苗ももうプレイが始まっていることを感じ取っています。
「早苗。早苗も支度をしてお出で・・!お前の白い裸を見たい・・と女
王様が言っているんだ・・よ」
水色の鮮やかな半袖ワンピースを着て隣に座っていた早苗は一瞬ビクッと身体を震わせ
ましたが、もう覚悟は出来ているようです。
それでも・・恥ずかしいのか俯きながらも「ハイ」と答えていました。(つづく)
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コメント

No title

あ~~こういう何気ない描写でもプレイの始まりがあって良いですよね。こういうところからも興奮というか、盛り上がりがありますからね。
雰囲気というのも、非常に大切ですよね。

No title

 そうですね。
もうプレイは始まっているのです。
雰囲気もたいせつだと思います。

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