小説 舞の楽園 ( 万引き )
- 2021/03/12
- 22:54
「万引き・11」
ふと気が付くと放出を終えた貢の砲身はまだ万の体内に留まっていた。
「まだ・・抜かないで・・このまま・・・じっとしていて・・」
万は甘えた声を出していた。良かったのだ。入れていて欲しかった。
名実ともに、この男の女になってしまったと言う諦めと、もっと入れていたい
と言う実感が篭った声だった。
「ん・・・」
この万の言葉は、幾分柔らかくなった砲身を抜こうとしている貢には意外であ
った。
今まで、10指を越える女を抱いてきたが、そのどの商売女も放出し終わると急
に冷たくなって「早く、さっさと抜いて」と言わんばかりになった。「もう、い
いでしょう。早くおりて・・」とさえ言った女もいた。
女とはセックスの最中はとも角、男が放出を終わると面倒くさくなって、素早く
抜かなければならないものだと思ってしまっていた。
ところが、この万は否この女は、オマ〇コをキュウと締め付けながら、今まで
の女とは異なることを言ってしがみ付いている。
貢は急に、この万子が可愛く、愛しくなっていた。
「アッ・・」
ピクンと貢の肉棒が身体の中で動いた。万は悲鳴を上げた。
何時の間にか、万の華奢な白い双脚は、貢の褐色の肩から外されていた。
躯を繋げたまま身体を寄せて、万の可愛らしい受け口の唇を吸っている貢が
いた。万は目を閉じて、甘えるように唇を突き出していた。
その突き出された唇を優しく吸い、貢は舌を万の口中に入れて舐め回し、唾を
垂らした。
万の咽から“ゴクリ”と音がしている。唾を飲み込む音だ。
万がとっても、愛おしくなった、貢の肉体が反応してきた。
万の身体に挿入されている貢の男根がムクムクと大きくなってきたのだ。
繋がって挿入されたまま、再び万の白い両脚は貢の剛毛の生えた逞しい肩に
担ぎ直されていた。
万には信じられないことが起こっている。セックスの弱い万にはとても信じ
られなかった。2回戦突入だった。
「ああ、もうこんなに・・(大きくなって・・)」
終わりの方の言葉は、恥ずかしくってとても言えない万であった。
自分の体内にある砲身が急激に大きくなって、硬い剛直に変わったことを
知覚した万はうろたえていた。
万は女は妻しか知らない。妻を抱いた時は1回出すのが精一杯であった。
こんなに精力の強い男性がいたのか・・と、驚いていた。万には、抜かずの
2発なんて、考えられなかった。(続く)
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