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小説 舞の楽園 ( 続 万引き )


         (続) 万引きー9
  (6)デパートで・・
 デパートの6階の着物売り場にようやくのことでたどり着いた。
なにしろ、歩くたびに万子のオマ〇コに食い込んでいる麻縄の瘤が擦れて、
万子な何度も何度も立ち止まっては呼吸を整えなくてはならなかったので
ある。
譲と万子は夫婦のように寄り添って着物を見ていると、デパートの店員が
寄って来た。
「お召しになってはいかがですか?」
「恥ずかしいのですが、着付けが出来ませんのよ」
と、言うと
「それでは、こちらへどうぞ」
2~3点見繕って貰って、畳敷きの更衣室と思しき部屋に案内されている。
そこには着付けをする女性が待っていたのだ。
もうすっかり女になった万子を、店員もその着付けの女性も男だとは思って
いないようであった。
「お洋服を脱いで下さいませ」
譲を退室させた着付けの女性は、そう言って下着類を手に万子に微笑みか
けた。
着付けの為に係りの女性の前で、裸になることになってしまった万個は
困ってしまっている。もう如何にでもなれと腹を決めざるを得なかった。
しかし、係りの女性の前で、白い肉体を誇りたいと言う気持ちも芽生えて
いる。それほど女性的になってきたのであろうか?
それに、ここで断ったら着物を買って貰えないどころか、譲の顔を潰す
ことにもなり兼ねないと言う雰囲気になっている。

 「まあ・・・」
50代前半の着付けの女性は赤い股縄姿で裸になった万子の後姿を見て驚い
て絶句をしている。
「驚かないで下さい。わたしは旦那様のマゾ奴隷なんです。身体を旦那様の
言う通りに改造して女になりましたのよ。どうぞ、わたしに着付けを教えて
くださいませ」
万子はそう言って前を向いた。
「まあ・・男の人だったのですか?」
「宜しいですわ。お教えいたします。お客様」
赤い2本の縄の間から毛を剃り取ったパイパンの小さなオチ〇チンが顔を
出しているのを見た係りの女性はモット驚いたが、自分の役割を思い出し
たようだった。急に真面目な顔になって丁寧に言った。
「お客様は色が白いからピンクと赤がお似合いだと思うのです」
お腰を締めて、着付けをした係りの女性であった。
1時間半後、万子の着物姿が譲の前に現れたのは言うまでもない。(続く)
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