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小説 舞の楽園 ( 粕谷整形外科病院 )


    
        粕谷整形外科病院 - < 9 >
  「あんた、美人だわ。お化粧をすれば美しい女になるわよ。どう・・・今からでも
・・・お店を手伝ってくれない?」
ママさんは即決していた。
「えっ、でも・・・」
「今はこんなご時勢でしょう?お給料は沢山は出せないのだけど・・・」
「先週までは2人も居たのよ。2人とも辞めちゃって・・・それで・・・あんな貼紙を
しているのよ」
「ねえ。今夜から働いてくれない?」
話がトントン拍子に進んでしまって驚いている孝子であった。

「でも・・・この格好では・・・」
「ドレスなら有るわよ。前に居た娘が着ていたものよ。そっちの店の奥が更衣室よ。早く
着替えていらっしゃいよ。今はお客も居ないから・・・お化粧をして上げるわ・・・」
躊躇している孝子を急かすように、ママさんは大乗り気である。
「・・・・」
『自分の女装姿をママさんに見られて、初めて人前に晒すことになるんだわ・・・』と
考えた孝子は少し興奮しながら頷いている。
確かに、お金は欲しいが、女装姿を他人に見て貰いたいと云う欲求の方が強かったのだ。
それに・・・ママさんから言い出したことでもあるので、『嫌ならば何時でも辞められる』
と思っていたのだ。

 「まぁ・・・良く似合うわ・・・」
クローゼットの中にあった何着かのドレスの内の赤紫のロングドレスを着た孝子を見て、
ママさんは嬌声を上げた。
実際に孝子の白い肌には、両肩を丸出しにした赤紫のロングドレスは良く似合っていた。
孝子は女らしい仕草でナヨナヨと恥らっていた。
「お化粧をして上げるわ。ここへ・・座って・・・」
大きな鏡の前でママさんにお化粧をしてもらった。眉をチョット細くして白粉を叩き、
付け睫を貼り付けてアイラインを入れ、アイシャドーを塗って頬紅を入れると夜の女が
誕生した。
流石は夜の女のママさんである。化粧も堂が入っている。孝子は美しい女に変身した。
自分の顔が女らしくなって行くのに連れて、孝子は興奮して下腹の男性自身が起って来
るのを覚えている。

その後、日曜を除く毎日。7時~11時までと云う条件でゲイバー潤子にバイトをする
こととなった。
大学病院のレントゲン技師の仕事は病院が開く前から患者さんが来訪して朝は忙しかっ
たが、帰りは定時に終わるのである。
孝子は大学病院のレントゲン技師の職を投げる積りはサラサラなかったのである。
それは、圭太とゲイバー潤子で出会う4ヶ月前である。


   < 乱暴な副部長先生 >
フャイアットホテルのツインの部屋のベッドの上では、今しがたバスタオルを胸高に巻
いてシャワールームから出て来た孝子が、圭太に押し倒されたところである。
孝子のシャワーは異常に永かった。
浴室に入った孝子はシャワーのノズルを外してホースの先端を、これから圭太に貫かれる
であろうアヌスに当てていた。何度もシャワー浣を施して、内容物を綺麗に出して来た
ところである。
『まさか・・・病院内では女好きの噂の高い副部長先生が、自分のような男を相手にする
なんて有り得ない・・わ・・・』と思っていたが、先程圧し掛かられてのキッスと、副部
長の股間の感触が膨らんでいたことを考え合わせると、今夜はSEXのお相手をしなけれ
ばならなくなるかも知れないと思ったのである。
孝子は普段の生活も用意万端整えてから事に及ぶ性癖であった。(続く)








 
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