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小説 舞の楽園 ( 粕谷整形外科病院 )


    
        粕谷整形外科病院 - < 22 >
  圭太はもう昔の弟分の圭太に戻っている。姉に弟が悪いことを見つかってしまった
ように、君枝に言われて自分の締め付けられて赤くなった男根を仕舞っている。
「孝子は俺のオンナなんだ・・・」
意を決したように圭太は言い出した。ジュータンの上に寝かせられている、まだ弛緩剤が
効いて動くことが出来ない孝子はそれを聞いて嬉しく思ったものだ。
「何時から・・なの?」
「ウン。親父が死んだ直後からなんだ・・・」
君枝の方も看護師長としてでは無く、年上の姉に戻って聞いていた。圭太はバツが悪そう
な年下の弟であった。
「これから、如何する積りなの・・・?」
「もう孝子とは別れられないよ。もうこの部屋では、孝子とこう云うことは絶対にしない
から・・・女房には黙っていてくれないか・・・」
君枝の問いに、圭太は甘えたような口調で、自分の都合の良いことを言っている。
孝子の打たれた弛緩剤もようやく効き目が薄れて来たようで、君枝が掛けてくれた白衣の
下でモゾモゾと動き出している。

 「アッ。嫌ァ・・・」
「そうね。わたしも・・・このマゾオンナを苛めて見たいわ。いいでしょう? わたしも
あなた達のプレイに加えて貰っても・・・」
ちょっと考えていた君枝が、ようやく動き出した白衣を捲り上げた。白い尻と真っ黒な
アヌスと真っ赤な肛壁見せているオマン〇コを見ながら、ワザと冷酷そうに言った。
看護師長の君枝は前病院長が死んでからは1度も男とは肌を合わせていなかった。前医院
長に可愛がられた淫蕩の血が騒いで、ここのところとみに眠れない日が続いていた。
以前から自覚はしていたが、SEXから遠ざかると、ますますSの血が騒ぎ出して押さえる
ことが容易ではなかった。
マゾの男性を苛めるプレイをしている夢を見て、ハッと飛び起きることが昨晩にもあった
のだ。
彼女はここで見てしまったことは、自分の性癖を曝け出すことの良いチャンスだと思った。

 「エッ・・・?。君枝姉さんが・・・」
今度は圭太が驚く番だった。思わずに昔の呼び方で言っていた。
「そうよ! 参加させてくれるわね・・・?」
君枝も赤面はしてはいるが、自分の性癖を隠すことなく興奮している。
「えっ・・・でも。孝子が・・・」
「内野技師の意見なんか・・・どうでもいいのよ。圭ちゃん。あなたの気持ちは如何なの?」
「僕は・・・いいと思うけど・・・」
昔の名前を呼ばれてしまった圭太はSの本性を露にした君枝に圧倒されて、孝子の意見を
求めていたが一蹴されてしまっていた。弱弱しく答えるしか術は無かった。
父親と君枝の情事の様子は、公然とでは無いにしても何とは無く知っている。そして圭太
は『君枝がSの要素を持っているのでは無いか』と思っていた。
もう、プライベートに置ける圭太と君枝の立場は決まっていた。(続く)
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