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小説 舞の楽園 ( 或る人生 )


          或る人生     < 10 >
   洗い椅子に座らせられたわたくしを備えてありましたいい香りの石鹸で、本当に
 身体の隅から隅まで素手で洗ってくれました。
 勿論、わたくしの小さい包茎の男性器も・・アヌスも全てです。
 「はい・・身体の外側は綺麗になりました。貞子さん・・今度は身体の内側です!」
 林さんはシャワーのお湯を調節して躯に掛けて下さいました。それで終わりだと思っ
 て浴槽に掴まって立ち上がろうとして時です。
 「えっ・・身体の内側・・?」
 思わず聞き返しておりました。

  「ここを・・綺麗にいて置きましょう。会長さんの躯に汚いものが付いたならば、
 貞子さんもお嫌でしょう・・?」
 林さんは立ち上がったわたくしのお尻の穴をチョコンと触られて、無表情で言いま
 した。
 今夜は会長さんにお尻の穴を捧げなくてはいけない・・と云うことです。その為に
 お浣腸を施して、内容物を全部出して綺麗にして置かなければならない・・と云う
 ことです。
 幾ら高校を出たてでSEXに無知なわたくしでございますが、その位の知識はござ
います。
 お浣腸をする意味も解ります。でも・・でも、恥ずかしいのです。

  「自分で・・するから・・いいよ。出て行って・・お願い・・」
 ガラスのシリンダーに作ってありましたグリセリン水溶液を吸い上げている林さん
 に怒ったように言っているわたくしでございます。
 わたくしは脚を痛めていまして、身体を洗って貰うまでは我慢をしておりましたが、
 浣腸までされてしまうなどとは耐えられなかったのでございます。
 「今日は私にお任せ下さい・・!貞子さん。さあ向こうを向いて・・お尻を突き出
 して下さい・・」
 こうまで言われてしまったわたくしはもう諦めていました。
 駄々っ子のように拒否出来るかも知れませんが、もう白い全裸も見られていますし
 手指で裸身を洗って貰ってしまったのです。
 自分の恥部を露わにすることに快感が芽生えて来ていたのかも・・知れません。

  「いいわ。その代り・・優しくしてね・・林さん」
 もう会長さんのオンナになっていることを知られているんだ・・そう思ったのです。
 もう、隠すことは無い・・と考えました。
 女になっているのだから、林さんにも甘えた女言葉でお願いすることにしたのです。
 そして・・低い浴槽に掴まりながら、四つ這いになったのです。
 勿論林さんは壊れ物でも扱うように、わたくしの躯を支えて下さったことは言うま
 でもございません。

  あっ・・今、浴槽といいましたわね・・
 そうなのです・・林さんが選んで下さったお部屋は千駄ヶ谷にありまして、6階
 建ての最上階です。
 お部屋からは神宮の森が良くみえる場所でございます。
 浴室は広めでして、トイレと浴室が一緒になっている造りでございます。
 浴槽はホテルのバス程ではありませんが、半分寝て入る形式のものでした。一般
 の家庭のお風呂よりも大きくて広い部屋に、クリーム色のバスタブが付いている
 のです。(つづく)

  
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