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小説 舞の楽園 ( 或る人生 )


          或る人生     < 13 >
   薄いレースで出来た淡いパールピンクのパンティを手に取りまして、ベッドに戻り
 ました。そして、悪い足を庇いながらパンティを履きました。
 その頃はまだ10cmもありました林さんのお口で幾分大きくなっている自分自身を
 下向きに折り曲げて、脚の間に挟んで、ショーツを引き上げます。
 そして、林さんが取って下さった友布で出来たブラジャーを、平坦な胸に当て乳パット
 を挟んで着けたのでございます。
 実は・・このショーツを履く方法とブラを着ける際にパットを挟む方法は、田舎の家に
 いる時に、妹の白いショーツとブラを着けることが何回かありまして、知っていたので
 ございます。

  えッ。『マセタガキだったんだな・・どうせオナニーでもしてたんだろう・・?』
 そうでございますよ・・良くご承知で・・恥ずかしいことでございますが、わたくしは
 母親に似て色白のわたくしは、妹達のブラとショーツが良く似合うと思っていたので
 ございますわ・・
 それで・・その・・妹達のブラとショーツを履いて、オナニーをしていたのでござい
 ます。
 えっ『その時を思い出して・・オナニーをして見ろ・・』ですって・・?
 幹事さん。本当にシテも宜しいのですか・・?
 えッ・・『良くない・・』
 幹事さんもああ言っておりますので、ご勘弁をお願いいたします・・

  お話を元に戻します。
 全裸の上に着けたブラとショーツの上に、羽根のように軽いナイロン製のブラとショ
 -ツと同色のパールピンクのキャミソールを着て、ワンピースを着たのでございます。
 ワンピースはキャミより赤いピンクで、ノースリーブで、丈は膝上25cmくらいで、
 わたくしの白い肌と腕と脚が、室内の照明の下でツヤツヤと光っていたのを鮮明に覚
 えております。

  「貞子さん。ここへ・・お掛け下さい。お化粧をしますから・・。本来ならば、美容
 の先生がお化粧をお教え出来ればいいのですが・・わたしで我慢して下さい・・」
 三面鏡に映った下着だけでも女装をした自分の姿をマジマジと覗き込んでいるわたくし
 に恐縮したように大男の熊さんが申します。
 わたくしはそのズボンを捲り上げて、剛毛の生えている下肢も剥き出して、ランニング
 姿で腕も脇の下の毛も、胸毛でさえも丸見えの熊さんの恰好と、その口から出る言葉
 のアンバランスに思わずクスリと笑ってしまったのです。
 
  熊さんの指すスツールへ腰を降ろしました。
 熊さんは何方かにレクチャーを受けたのでしょう・・大きな武骨な手ながら上手に下地
 クリームを塗り始めたのです。
 白粉で真っ白になったわたくしの顔にアイシャドー・アイライナー、口紅を着けると
 見る見るうちに美しい顔に変っていました。
 ピンクよりも紅に近い口紅を熊さんは・・・あっ、何時の間に林さんが熊さんに変って
 いましたね・・。
 そうでした・・ね。林さんは前に廻って真剣な目をして口紅を塗り、耳にイヤリングを
 付けて、ウイッグまで冠せてくれました。(つづく)
 
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