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小説 舞の楽園 ( 或る人生 )


          或る人生     < 36 >
   「ご主人様。ご主人様は本当にお亡くなりなってしまわれたのですね・・。でも貞子の
 肉体の上で亡くなられて貞子、とっても嬉しいわ・・。いつまでも、いつまでもご主人様が
 貞子を愛している証拠なのですもの・・。ご主人様。貞子もこのまま死にます・・わ。ご主
 人様といつまでも・・ご一緒させてください・・な」
 「ご主人様。貞子を愛して頂いてありがとうございました。貞子は本当に幸せでした・・。
 これからも・・あの世でご一緒に仲良く暮らしましょう・・ね」
 無理な体制のために次第に痺れて感覚を無くしてくる肉体でございますが、わたくしの心の
 中は敬愛する会長さんに抱かれたまま死んで行く幸せで一杯でしたのよ。
 そう会長さんに語り掛け、もう死に対する恐怖などこれっぽっちもありませんでしたのよ。

  意識が朦朧として来まして、何故か良くは判りませんでしたが、色とりどりのお花が咲き
 誇っているお花畑を会長さんと2人で歩いている夢を見ているような気がいたしておりま
 した。
 皆様は嘘とお思いになさるかも知れませんが、わたくしの後ろに入っている会長さんの男性
 自身は亡くなわれてからも隆々として、オマ〇コを一杯にしていらっしゃるのでございま
 す。
 意識が戻る度にアヌスを締め付けて、会長さんが入っていることを確認して、愛されて
 いるのだと安心しまして、また意識が遠くなるのでございます。


  会長さんが会長秘書の林さんに何も連絡せずに、1日も行方が判らなくなったことは、今
 までに1度もありません。
 次の日、朝から会長さんが会社に出ていらっしゃるのの待っていた林さんは、午後になって
 も出ていらっしゃらないので、もしやと思って会社の中のわたくしを探したようなのです。
 わたくしが無眼欠勤しているのが直ぐに突き止められました。
 胸騒ぎがした・・そうで翌日の3時過ぎにはわたくしのマンションのお部屋を訪れています。
 会社では良く声を掛けて下さっておりまいたが、最初の頃と異なって、林さんはこの1年
 余りはあまりわたくしのマンションへは訪れませんでした・・のよ。

  前にもお話しましたように・・会社では唯一、会長さんとわたくしの秘め事を知っていら
 しゃる林さんです。スペアーキイをお持ちになっている方なんです。
 林さんはお部屋のブザーを押したそうですが・・わたくしには聞こえませんでした・・。
 きっと・・気を失っていたのでしょう・・
 林さんはお部屋の中に入って来まして驚きました。
 全裸の会長さんの下で、縛られて組み伏せられているわたくし達を発見したのです。
 明らかにSEXの体位です。一瞬、「部屋に入ってはいけないのか・・」と思ったそうです。
 それが・2人共、ピクリとも動かないのです。
 上にいらっしゃる会長さんは亡くなられていますし、下で縛られているわたくしは失神し
 ていたのでございます。
 只ならぬ気配を感じた林さんはお部屋の中に入って参りました。
  
  「「会長!会長!如何なさいました・・?」
 わたくしは林さんの声を遠くの方で聞いたような気がいたしました。
 フッと意識が戻りますと、林さんが会長さんの硬直したお身体を揺すって、わたくしの
 肩の脇に突いている会長さんの手首を取って脈を調べておりました。(つづく)
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コメント

林さんが駆けつけてくれたのですね

舞様、二人があの世に近づき、色彩豊かなお花畑のようなところを体験するのですね。

林さんによって、助けられるのですね。残ったかたは、これからも、この世界で辛い人生にならなければ・・・と思います。

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Author:舞
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