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小説 舞の楽園 ( 或る人生 )


          或る人生     < 38 >
   状況証拠と言うのでしょうか写真を何枚も写されましてから、やっと会長さんの死体 
 をわたくしの上から除いたのです。
 一方の端を壁のフックに結んで、一方の端をわたくしの脚に結んであるロープを解いて頂
 いたのですが、わたくしの身体は丸1日近い緊縛によってどこもかしこも硬直していま
 して、動かそうと云う意識はあるのですが動かないのでございます。
 縄を外して頂いても身動きの出来ないわたくしのアヌスから、3人掛かりで会長さんを動
 かしたのです。
 その男根を抜く時にズボッと音が聞こえたのを恥ずかしさで身が縮む思いでハッキリと
 聞いています。

  「オッ・・お前さんは・・」
 わたくしを女だと思っておりました警察の方は異口同音の驚きの声を上げています。
 わたくしのアヌスは永い間硬直した会長さんのもので塞がれていましたから、真っ赤な
 内部がスッカリと見えていましたのでございます。
 そして・・そのポッカリと開いた穴の僅か数cmの所に元男の印が萎えてちょこんと
 付いているのですから・・驚いたのは当然のことだと思います。

  その日は、わたくしは病院に運ばれたのです。
 後日、事情聴取を受けたのでございます。勿論警察に出向いての聴取でございました。
 「事件性な無いようだが、一応聴取をするよ・・」と言われまして始まったのですが、
 この時も恥ずかしさで死んでしまいたいと思いました。
 刑事さんが言うには「部屋に入った瞬間はわたくしを女と思った・・」そうです。そ
 して、「こんなに縛られて身動きも出来ずに長時間仏様と抱き合っていて可哀想な女だ」
 と思ったそうです。
 「ところが・・仏さまを退かして見ると、下にいるわたくしは女の部分が無くて、男
 性器らしきものが付いているではないか・・吃驚したよ・・」
そして「そのアヌスもパックリと硬直した男根のまま開いていて、色も形状もオマ〇
コそっくりだもの・・な」とも言われております。

刑事さんも男性ですわね・・「チ〇ポが起ってきてしまった・・よ」と揶揄されてし
まったのです。
その後も、警察の方には色々と卑猥極まりないことを言われましたが、最愛の人を亡く
したばかりのわたくしはただ泣いているばかりでした。
現在ならば悔しいので「わたくしのいい男(人)になって下さらない・・?」ぐらいの
ことは言っていたのですが、当時のわたくしは初心でしたのでございますよ・・



  20時間以上も縛られていた上に、会長さんを乗せていたわたくしの肉体は、もう
痺れ切って感覚を無くしておりました。
縄を解いて下さっても、その身体は元に戻るまでに3時間以上も、会長さんを迎え入
れた姿勢を崩すことが出来ませんでした。(つづく)



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コメント

No title

舞様、お話しのヒロインが、大変な状況ですね。

いつも、女装子の幸せを願う私からすれば、このヒロインも苦難を乗り越えて幸せになって欲しいですね。

ゆり様

 家で倒れた時はそう云う手もあるのですね。
救急車を呼ぶのも考えたのですが、亡くなっているので・・
 でも、ちょっと過激だったようです。

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Author:舞
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