小説 舞の楽園 ( 一目惚れ‥相思相愛 )
- 2021/07/25
- 23:27
一目惚れ・・相思相愛 { 4 }
「そんなにされたら・・イッちゃう・・イイッ」
男の特大のカリ首が直腸壁に引っ掛かって、今まで交渉を持った男達とは比べ物になら
ないほどの快感が湧き上がって来る。
カチンカチンの砲身に数回突かれただけで挿入される良さが実感となり、早く男を射精
に導かないと『アヌスが壊れてしまう・・』と本気で心配になった。
「ウッ・・ウウッ・・ウウゥ。ああ・・いいわ・・」
頭の中が真っ白になり、昌也の身体からは力が抜けた。
「イクゥ・・ああ、いっちゃう・・」
小さい包茎の男根が勃起も無しにダラダラと白っぽい精液を零し始めて、昌也の体躯の
前に廻して弄っている男の手を汚していた。
「何だ・・!もうイッタのか・・?俺はまだイっていないんだぞ・・」
男が精液で汚れた右手を昌也の白い背中で拭いて、両手で腰を掴み直してから本格的に
ストロークを始めようとした。
その時である・・カタンと音がして、入り口のスリガラスを通して脱衣場に人影が見え
たようだ・・
「他人が来た!」
慌てて雄渾をアヌスから抜き去り、汚れているであろう男根を洗いもせずにザブンと
音を立てて男は湯に飛び込んでいる。
昌也も慌てて四つん這いの姿勢を崩して、傍にあった湯桶でお湯を身体に掛けていた。
脱衣場で旅館の浴衣を脱ぎ終えた60代後半の痩せた老人が扉を開けて入って来た。
先客の2人に会釈をして湯に浸かった。
男は泰然としているが、昌也は『老人に知られたのではないか・・』と思って、老人の
目を見られなかった。
( 2 ) 楓の間
「楓の間だ・・来いよ・・」
脱衣場で白い躯を拭いている昌也に、先に湯を出た男が小さな声ながらブッキラボウに
声を掛けて、浴衣を羽織って欲情を出ている。
「・・・・」
その毛むくじゃらだった広い背中に昌也は戸惑いながら頷いている。
『本当に・・憎めない熊さんだな。これからは熊さんと呼ぼう・・ 』と心底思った。
そして・・『行っても大丈夫なのかな・・もしかして、奥さんがいたりして・・』と考
えている。
この山肌に建つ鄙びた旅館は2階建てで、2階の部分は7室しか無い。
昌也の部屋はその中央の「紅葉の間」であり、「楓の間」は1番奥の一室であった。
食事を早めに摂った昌也は早速熊さんの部屋を訪れている。
ノックをして木製の扉を開くと、畳の上には1膳だけ食事が乗っている膳が用意され
ていた。
「良く来たな・・。もう食事は澄んだのか?ちょっと待ってくれ・・!」
「腹が空いては戦も出来ぬ・・と云うから・・な」
熊さんは笑いながら言うと食事を始めた。(つづく)
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