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小説 舞の楽園 ( 山小屋での出会い )


    
         山本小屋での出会い  <  10  >
   今までにお付き合いした男性は10人を下らないでしょう。
 しかし、皆、私と云う下着女装の男を抱いてくれてはいたのです。中には私が下着だけでも
 女装をすることに、不快感を示す男性もおりました。
 折角ホテルに行っても、1回も抱くことなくお別れした男性もおりました。
 男が好きな男性には、女になりたい・・と言う私の気持ちを理解しては貰えなかったの
 です。
 何時の間にか私も50に手が届く年齢になりまして、容姿にも自信を失っておりました。
 しかし・・彼は今までにお付き合いをした男性達とは多少異なるようです。

  今、気付きますと、彼は「お前」と言っています。
 その言い方は変な意味では無く、女房に言っているように親愛の情を込めて言っている
 ように私には聞こえたのです。
 「もし・・間違っていたら、言ってくれないか・・?これだけは聞いて置きたいんだ」
 私の目を覗き込みながら、怖くなるほど真剣な眼差しです。
 「・・・・」
 ゴクリと私の咽が鳴りました。
 「毎日、そう云う下着を着けているのか・・?俺には解らないが、女物の下着を着けて
 いるってことは・・女になりたい・・と思っているのだろう・・?」
 下着女装が明らかになって、恥ずかしくって堪らなかったのですが、本当のことですの
 で私は頷きました。

  「俺はノーマルだと今でも思っている。けれども・・ノーマルでない人がどんな趣味
 を持っているか・・については偏見は持っていない積りだ・・」
 「お前が女になりたい・・と言う感情を持っていることについても・・だ」
 「そして・・その、何だな・・恋愛は自由だ・・と思っているんだ・・!その・・俺が
 お前を好きになってしまったんだ!女になったお前を・・欲しいと思ってしまったんだ
・・」
彼は頭を搔いて、可笑しいと思うような告白を始めました。
「俺のオンナになってくれ!出来れば・・男の恰好は止めて、女房になってはくれま
いか・・?」
俯いている私に向って、彼は真剣な声です。私は吃驚仰天しまして、真っ赤な顔をして
いる彼の顔を見上げました。
私にとっては願ってもいない、夢のような話です。私は信じられない・・と言った表
情をして痴呆のように頷いていました。

  ランニングから出ている筋肉の付いた太い腕で、いきなり私を抱き上げました。
 そして・・食卓テーブルのある居間兼食堂から寝室へお姫様のようにダッコをして私
 を運び、再びベッドの上に乗せたのです。
 抱き上げられた時にダブダブのパジャマが捲れて、履いていたピンクのパンティが見
 えており、私は慌てて隠していました。

       < お風呂場 >
  「汚いわ・・!お願い。身体を洗わせて・・」
 再度の口付けを受けながら、私はお願いしています。
彼の愛撫を受けている私の身体は汚れているはずです。1昨日の晩にお風呂に入って
から、昨日は酔って眠ってしまったのでシャワーはおろかお風呂さえ入っていない
のです。
それに、アヌスを綺麗にしなくっちゃあ・・と私は焦っていました。
もし・・彼の男根が入って来るようになったらば、砲身が汚れてしまう・・と思った
のです。
 もう女の思考で、女の声で、女の仕草までしていたようです。(つづく)












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