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小説 舞の楽園 ( 山小屋での出会い )


    
         山小屋での出会い  <  12  >
   「そこへ座りなよ。洗ってやろう・・」
 立ち上がって自分の身体を洗おうとしている私を制して、タオルを取り上げた彼は私の
 身体を洗ってくれました。
 「立って・・前も洗おうな・・」
 「はい・・」
 もうその言い方は自分のオンナに対する言い方です。私は素直になることにしました。
 それでも・・恥ずかしそうにそう返事を返して、彼の目の前に白から紅に変った裸身を
 立たせています。
 恥ずかしくって両手を体側で握り締めている私を彼は最高に可愛いと思ったようです。

  白い胸を洗い、脚を流して、いよいよ中心部です。
 「そこは・・自分で・・」
 「いいよ・・洗わして・・くれよ!」
 恥かしくって細い小さな声で言うと、私を制した彼は前に跪きました。
 「脇と・・ここの毛は自分で処理をするのかい・・?」
 私の下腹部をジッと見詰めた彼は聞いて来ました。私の下腹部の毛は元々薄いのです。 
 その毛を中心部を少しばかり残して脇を綺麗に剃り上げています。
 亡くなった奥様がそこの毛を処理していたのを彼は知っていたので、そう聞いて来た
 のだと思いたいところですが、女になりたくって恥毛を処理していると彼は思ってい
 ると取ったのです。
 「元々・・薄いので・・」
 蚊の鳴くような声で答えにならない返事をしておりました。
 恥毛を剃っているのは本当のことですので、恥ずかしくて死んでしまうと思ったも
 のです。

  「ここの毛は・・無い方が好きなんだ!剃ってやろうか・・?」
 ニッコリと笑って彼は言っています。その言い方は、私の女になりたい・・と言っ 
 た趣味を肯定した上で、女として認めてくれたようです。
 彼の好意の笑顔に感謝して、ますます彼が好きになったと思われます。

  「剃って・・やろう!」
 「いいわ。・・後で・・自分で・・」
 「いや。剃りたいんだ・・!剃らせてくれよ・・」
 真っ赤になった私の断りの小さな声を途中で止めて、そう言います。そこまで言
われてしまった私は小さく頷く他はありません。
もうその頃には、彼の言うことは素直に聞く女になっておりました。

 工場の上に造った家のお風呂場はユニットで出来ていまして、それほど広くは
ありません。
「そこに・・腰を掛けなよ・・!」
浴槽の縁を指して言って、丸裸のまま浴室の扉を開けて洗面所に行き剃刀を持っ
て来ます。
浴室に入って来る彼を何気なく見ると、漆黒の剛毛の盛り上がりから赤黒い砲身
が立ち上がって天を向いています。
『彼はわたしの裸を見て・・欲情をしてくれているのだわ・・』女になった私は
そう思うと、恥ずかしさの中でも嬉しくなったのです。
「はい」
返事をしまして、そっと浴槽の縁に腰を降ろしています。(つづく)



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