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小説 舞の楽園 ( 部長は俺の恋女房 )


 
部長は俺の恋女房   { 32 }
   そのスナックは普通のスナックであるが、ママさんの気風の良さに惚れたんだ。
 月に2~3回ぐらいは利用している。
 扉を押して入ると先客3人組が飲んでいたが、俺達が入ると早々に帰って行った。後
 は俺達だけである。
 その店では俺はウーロンハイを頼んだが、玲子は本当に飲めないのかウーロン茶をチ
 ビリチビリと飲んでいる。
 完全に女装をさせて『玲子を連れて来てら面白いだろう・・』と思っていた。
「ここのママさんだったらば、俺達の秘密は守ってくれるであるう・・」と、是非実
現させたかった。
ママさんを相手に1時間ほど飲んで俺のアパートに帰ったのだ。その間、玲子は終始
ニコニコとしていたが俺とママさんの会話には加わることが無かった。

  「玲子。明日の朝は早めに送って行くよ・・今日は泊まっていけよ・・!」
スナックを出た俺は玲子に言っている。
最早、玲子は俺のオンナであるので、職場の上司に対するような言葉使いでは無かっ
た。部長である玲子もそれを望んでいる様子である。
俺のアパートは6畳間と4・5畳間と台所、それにトイレと浴室のユニットが付いて
いるだけだ。
玲子のアパートと比べると1段粗末で狭いものであった。それに、壁も薄くって独り者
の根倉であった。
「散らかっているけど・・その辺りに座ってくれよ・・!座布団も無いんだ・・」
玲子を部屋に通した俺は甍っている新聞紙や雑誌の類を退かして、玲子を座卓の前に
座らせた。

 「インスタントだが・・コーヒーを飲むか・・?」
俺の言葉は完全にオンナに対するものになっている。
「はい。頂きますわ。あっ・・わたしが淹れますわ・・」
「そう言わずに・・座っていろよ!今夜くらいは俺が淹れてやるよ・・」
俺の部下では無い漢言葉に合わせたように、もう完全な女言葉で、それも上品な女言葉
になって玲子は立ち上がっている。
「そうか・・」
狭い台所に立ってお湯を沸かして、コーヒーを煎れて座卓に持ってくる。

 コーヒーを飲むのか・・と俺が思っていると、玲子は膝を揃えて正座をすると、傍に
散らかっている雑誌や新聞を甲斐甲斐しく片付け始めていた。
 「あぁ・・ありがとう・・。だけど・・そんなことをしてくれなくってもいいんだよ」
 「ゴメンナサイ。新聞は新聞。雑誌は雑誌でこちらへ置きましたわ・・後で見て置いて
 くださいね・・」
 俺の部屋が余りに汚いので、玲子はいたたまれなくなったのであろう。そんなことを
 言っている玲子だある。
 俺は『この女を嫁にしたら・・きっと良い女房になると・・ぞ』と思っていた。


  俺のアパートに泊まる玲子を翌朝自宅まで送って行く約束をした俺は、朝1時間は
 早く起きるために目覚ましをセットした。
1時間早く起きる為には玲子とのSEXはセーブしようと思っていたのだが、3日間も
白い身体を抱いていない俺は、彼女を抱きたくて仕方が無かった。
玲子も今晩は、俺のところに泊まることを承諾したからには俺と同衾をしたかったの
だろう・・(つづく)







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