部長は俺の恋女房 { 36 }
「妻は来ることは無い・・わ」
玲子は今まで咥えていた砲身から口を離して、毅然とした様子で言い出した。
そして、白い躯を俺の横たえて、俺に縋り付いている。
「わたしのところは・・もうダメなのよ・・。子供もいないし、妻は浮気をしている
のよ・・。わたしの家は妻の実家なの。わたしは帰るところもないのよ・・」
東京時代の自分のことを、苦しそうに語り始めた。俺は苦悩する玲子をただ抱き締め
てやることしか出来なかった。
「だから・・こうして・・営業所に来たの。本来ならば本社の部長の話もあったの
だけど・・。自分で希望して遠くに行きたかったのよ」
玲子が私生活を語るのは、これが最初で最後だった。
その苦しそうに語る様子は、夫婦生活が本当に破綻していることを物語っていた。
「今弁護士に離婚の話を進めて貰っているのよ・・それも・・もう直ぐに結論が
出ると思うの・・」
「わたしが家を出ることになると思うわ。だから・・妻が来ることは絶対に無いわ・
・」
女の玲子の女言葉から「妻・・」という言葉が漏れるのは可笑しかったが、玲子の
苦しそうな様子を見るのは俺には耐えがたかった。
まだ裸にはなって居ない玲子は俺の分身にしゃぶりついていたのを止めて、俺の
隣に横になっている。そして「絶対に・・」と言うところに力を込めて言った。
俺は寝返りを打って腹這いになると、枕元に置いてあるタバコを取って火を点けた・
玲子の話輪聞いても、如何してやることも出来ない俺が、歯がゆかったのだ。
ただ、こんな玲子に対する奥さんの仕打ちに怒りを覚えている。
これからは・・『玲子を、今まで以上に大切にしよう・・』と決心した。『もしも玲子が
望むならば・・一緒に暮らして、俺の奥さんにしてもいい・・』とさえ思っている。
フト『離婚の原因は・・と言うより奥さんの浮気の原因は何だったのだろう・・』
と思ったのだ。
先程の「子供はいない・・」と言っていた玲子の話を思い出していた。
こんなこと玲子には悪くって言えないが・・玲子の細くって小さいペニスでは、子供
は出来ないのではないかと考えたのだ。奥さんを満足させられなかったのではないか
・・と思ったのだ・・
白い肉体で女のようにフックラとしているし、(最も何度も何度も、俺の精子を注ぎ
込んだ所為もあるかも知らないが・・)持っていた男性自身から言って、やはり玲子
は女になるべき・・だったと思っている。
玲子を始めて抱いた時のことを思い出した。玲子が女に見えたのだ・・(つづく)
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