変身( 経理部長の桂 )(2)
全裸で跪いた桂の小さめの口が開いて、生暖かい吐息が伸介の肉柱を撫で付
ける。歓びの予感に肉柱がバネのように撓った。
だが、桂はなかなか肉柱を飲み込まない。
桂は小首を傾げてほんの数センチ先の距離から肉柱の笠の部分をじっと見つ
めている。なにか不思議な物を見つけたような表情だ。
「早く咥えろ!」
じれて言いそうになった時に、丸まっちい常人よりも小さな白い指が笠の部
分の真ん中を擦った。
「あなたの・・こんな所に・・シミがある・・」
上目使いに伸介を見つめながら、無毛の小さいオチ〇チンを股の間に挟んだ
桂が部下の係長の伸介をあなたと呼びかけた。
その声は高い女の声であり、伸介の肉体の秘密を知った喜びに溢れているよ
うなイントネーションであった。
「シミ・・?」
「うん、ちっちゃな黒いシミが・・おチ〇ポに・・」
40も幾つも超えている桂が、若い女の子がはしゃぐように言っている。
「あっ。そう・・」
伸介は頗る拍子抜けして、思わず苦笑いをしてしまった。それを見た桂は嬉
しそうに微笑むと、唇を窄めて突き出していた。
柔らかな唇が笠の先端に吸い付き、締め付けるようにして笠の下側を滑って
いる。次の瞬間にねっとりとした舌が笠に絡みついた。否、それは絡みつく
と云うよりも包み込まれる感じだった。
柔らかで滑らかな舌がピッタリと吸い付きながら笠の周囲を右に左にグルリ
グルリと回転し始めている。
大手の商事会社の経理部の係長である伸介は、そんなに好男子にも見えない
が不思議と女には不自由していない。
常に女はリザーブをしていたようであったが、これほど密着感のある男性自
身の愛され方をされたのは、同じ職場の部長である桂が始めてだった。
それは、今では桂の特技だと思っていた。
舌がクチュクチュと動く度に、口の中に生暖かい唾液が増していき、まるで
ぬるま湯に肉柱を浸しているかのような心地良い感じがするのだ。
柔らかい女のような紅唇がゆっくりと引いて、笠の途中で止まった。
唇を追いかけるように生暖かい唾液が肉柱の裏を流れ落ちて行く。
喉の奥が笠の先端を擦り上げ、ヌルヌルとした舌が肉柱の周りを回転し、唾
液が絡む音が漏れていた。
ジワジワと肉柱全体が快い喜びが広がって痺れてきた。
白い丸まっちいが細い指が、ズルズルと伸介の腰を通り越して胸のほうへ
上ってきた。
透明のマニキュアをした細い綺麗な指の爪が首筋を撫で回し、わき腹を擦り
胸を引っかく。まるで1本1本の独立した生き物のように、10本の指が複
雑な動きをしていた。(続く)
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