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小説 舞の楽園 ( 変身 { 経理部長の桂 } )


         変身(経理部長の私)(23)
アフター5である。
花咲伸介はあれほど盛んだった女遊びをピタッと止めていた。バーやキャバ
レー等にもちっとも顔を出さなくなった。
その代わり、桂と毎日のように会って、桂を抱いていた。
桂の身体は男性の精液が注ぎ込まれるようになったせいか、胸が出て来てお
尻も丸くなったようで、元々の色の白さと相まって益々女性化したようであ
る。
「大家が俺の住んでいるアパートを取り壊すと言って来たんだ。俺のアパー
トは古くて築50年は経っているんじゃないかという代物なんだ。どこかに
いい物件がないかな・・?」
或る日の夕方、ラブホテルでの激しいセックスの後で、伸介は枕元のタバコ
を引き寄せながら桂に言った。
今、出して貰った精液の滴りを白いお尻に挟んだティシュで押さえながら、
伸介の左の腕の枕でまどろんでいた桂はハッと眼が覚めた。
考えてみれば、2人はお互いの居所には、相手を呼んだことがなかった。
「エッ。そうなの?なんで、また急に・・?」
伸介の話によると、下町にあるアパートは区画整理事業にかかっていて、
引越し費用を何やかやで250万円は出してもいいと言ってきたのだと言う。
「わたしのマンションに来ない?わたしは3DKに住んでいるんだけれど、
連れ合いが死んでから独りなのよ・・子供はいないし・・ね、そうして・・」
桂は、この男、伸介とは離れられないと思っていた。
この部下の男の話を聞いて、伸介と残りの人生を歩んで行きたいと思った。
伸介もこの愛しい女が同居を迫っているのを聞いて、悪い気がしなかった。
いずれは、広い部屋に引越しをして、桂と同居をするつもりだったのだ。
ただ、伸介にもプライドと云うものがあった。女のところに転がり込む積り
はなかったのだ。
しかし、部屋を追い出されようとしているのは事実である。
「俺はお前を離したくは無い。、4・6時中女になることが出来るならば
桂のところへ行ってもいい」
桂は考えてしまった。伸介の言う1日中とは、会社に来ている時もか?
会社を辞めろと言うことなのか?土曜日、日曜日は1日中女装で過ごせと
云うことなのか?
桂は決心をした。
{わたしは伸介様の女なのだから、伸介様の言う通りにしよう}と・・
「桂はあなたの女ですわ。あなたのおっしゃる通りにしますわよ。ですから
どうぞお出でくださいませ・・」
桂は言ったのだ。否、桂の女心が桂に言わせていたのだ。
それで・・・今日の引越しとなったのだ。

  (8)それから・・
 伸介と新しい生活を始めた桂は伸介の言葉は絶対に服従であった。
一方、伸介もそんな桂が可愛くて仕方がない。(続く)

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コメント

No title

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

そうですよね。
性行為をすることでホルモン分泌が良くなって、
肌とか代謝が良くなって、
若返るという医学論文もありますからね。

おめでとうございます。

 おめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
そうですか?性行為をするとホルモンの分泌がよくなって若返る・・と云う医学論文があるのですか?
桂は女になっていますから、若返っているのでしょうね。

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Author:舞
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