小説 舞の楽園 ( 大人のオモチャ屋で・・ )
- 2021/12/12
- 23:29
大人のオモチャ屋で・・(7)
(4)お客さんが・・
その時、お店の扉を開いて2人組の中年のおじさんが店の中に入って
きたのです。さっき店先に居た中年さんなんです。
その中年さんは何処かで飲んで来たようで、かなり酔っているようです。
わたしはハッと身体を硬くさせていました。悪い予感がしたのです。
「べっぴんのおねえちゃんも、バイブを買うのかい?」
酔っ払っている勢いで、わたしのムチムチとした裸の肩にてを置いて、覗
きこみました。
わたしを恥ずかしがらせるバイブはブイーンブイーンと動いております。
わたしは、剥き出しの肩に乗せられた手を、ひどく熱い手であったと記憶
しています。
「ええ。この人がバイブを欲しいと言うものだから・・」
店員の若い男はちょっと困ったような薄ら笑いを浮かべています。
「綾。この場でそれを入れて貰いなさい!」
突然、京ちゃんがとんでもないことを言い出しました。わたしは、履きな
れない高いヒールのサンダルを履いた足がもつれるほど驚きました。
もっとも、京ちゃんにとっては思っても見ないシチェーションだったので
しょう。若い店員さんばかりではなく脂ぎった中年さんが2人もいるなん
て・・・。
「嫌よ。京ちゃん。そんなことさせないで・・」
わたしは思わず男の声で叫んでいました。
そんな事出来る訳がありません。わたしの裾が割れたドレスの下はスッポ
ンポンなのです。いくらわたしが露出狂のマゾだからと言っても・・恥ず
かし過ぎます。
でもわたしは、京ちゃんが大人のオモチャ屋に行こうと言い出した時から
こう云うこともあるのではないかと、心の中の1%位は期待していたこと
も事実なんです。しかし、現実にこう云う場面に出っくわすことは否定し
ています。
「なんだ!オカマさんじゃないか・・」
2人の酔客さんは驚いたようです。そして酔った勢いか、「入れるところを
見せてくれるのかよ」と大ハシャギなのです。
酔った勢いとは言え、このような大人のオモチャ屋なんかに入って来る人
達ですから、きっと性に関してはおおらかなのでしょう。
「買うか買わないか迷っていたところなんですよ。買うことに決めました。
良かったら、おじさん達が綾のオマ〇コに入れてやってくれませんか?」
「そうか?入れさせてくれるのかい?」
京ちゃんが大変なことを言い出しました。口々に酔っぱらった中年のお客
さんは叫びます。
わたしは目の前が暗くなりました。だってそうでしょう?中年のおじさま
にバイブを入れさせると言うことは、京ちゃんとわたしの秘め事の根源を
晒さなければならないと言うことなのですから・・(続く)
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