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小説 舞の楽園 ( 秘書の遍歴 )


 

秘 書 の 遍 歴 - < 8 >
 「それじゃぁ・・そこに手を突いて・・お尻を突き出すようにしてご覧!」
 思えば、社長はその前から既に、私を女として見ていらした見たいなのです。
 もうあの会社いらっしゃる時のように命令口調ではありませんで、女性におっしゃるように優
 しくおっしゃるのです。
今まで社長からいえ誰からも、今のような優しい口調で扱われたことはございません。
 男の秘書としての欣待は崩れて行き、私の心は急速に女になっています。
 { このような立派なホテルで・・女にされたいわ・・}と言う思いもあったようなのです。
 「ハイ・・」
 男性なのか、女性なのか判らないような返事をしまして、社長の申しますように湯舟に手を置
 いて、上体を凭れ掛からせて白いお尻を突き出したのです。
 何時もは怖い社長が今の私に優しいのが嬉しかったのです。



( オンナの承諾 )


  「如何だ・・!俺のオンナになる気はないか・・?俺はオンナには優しい・・ぞ!俺のオン
 ナになれば・・お前の面倒は見るよ!悪いようにはしない・・!」
 「お前のこの白い尻を見ていると、どうしても・・お前を俺のオンナにしたくなった!」
 私の突き出したお尻を洗っていた・・いえ・・撫ぜていた社長は、突然のようにおっしゃり
 ました。
 私は驚いてしまいました。

  今になって考えてみますと、{ 前々から私をご自分のオンナにしよう・・}と考えていた
 のではないでしょうか・・
 何の取柄も無い、身体だけが女のような私を秘書に取り立てて下さったのです。
 そして・・台湾出張を利用なされて、このような立派なホテルのスイートルームで、一緒に
 お風呂に入りまして、私をご自分のオンナにしようとしていらした見たいです。
 しかし・・まだ男だった私は社長のオンナになると言うことが、どういうことかが判らなか
 ったのです。
 今まで通り会社では男の姿で、社長の秘書として仕えるのだ・・と云う考え方をしていまし
 た。
 しかし・・です。
 社長のオンナになったらば、この逞しい男性自身を私の肉体の中に受け入れなくてはならな
 いだろう・・と言うことぐらいは朧気ながら判っていました。

  
  私は物心が着きました頃より、「女の子のように可愛い・・」と言われて育ってきました。
 でも、それが嬉しかったのは小学生まででして、中学・高校と・・男らしくなろう・・と試
 みました。
 殊更に男らしくして来た積りです。・・で、結婚もしたのです。
その結婚も私が男らしい身体をしていなかった所為でしょうか、それとも一物が余りにも小
 さ過ぎた為でしょうか(この方が一番の理由のようです)妻になりました女性に快感を与え
 ることが出来なかったようです。
 結局、妻には逃げられてしまったのです。
 そして・・男性としての自信をスッカリ失ってしまった私は大学卒業以来勤めていた会社を
 辞めてしまっていました。(つづく)



























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コメント

No title

ああ、けど社長の思っていることはなんとなく分かる。
人間の本質というか、そういうところを見ている。
そして、ソレを求めるってところなんでしょうね。
勿論、性的な意味もあるし、
男性・女性の性質的な意味もある。
適材適所ってところなんでしょうね。
男性でも女性らしさってところはありますし。
むしろ、
男性の方が女性らしさを理解している人っていますし、
ゲイバーのママとかそういうものを深く理解していると聞きますし。
そういうところを上手く適材適所している社長も素晴らしい人格の持ち主だと思います。

No title

 社長はただのH人かも知れません。
ただ、人が良いとおもいます。女性になった私はそのことが
だんだん判って来ました。
女性は根性が悪いと思いますが、女性になったと言っても
男性の部分は残っているのでしょうか?

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