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小説 舞の楽園 ( 秘書の遍歴 )



秘 書 の 遍 歴 - < 31 >

    「それで・・清子。今回の出張で秘書のお前に手を出してしまったんだ・・!婆さん
  にはお前に手を着けて、女にしてしまったことを・・告白させられてしまったんだ・・」
  私が呆然としておりますと、社長は続けています。
  「俺が勢力絶倫なのは・・婆さんも知っているからな・・。婆さんは男ならば仕方が無
 い・・と思ったようだ・・」
 「散々、俺が・・女を作って泣かせて来たからな・・」


   「1つ条件を付けおって・・な!『この家に住ませて・・』と言っているんだ!『そ
 れで無ければ・・お前を解雇しろ・・』と言うのだ・・」
 「清子。俺は清子を離したくは無い! 俺のところに引っ越して来てくれ!悪いようには
 ・・絶対にしない・・!」
 社長は何時もは奥様のことは「家内」とおっしゃいますが、今日は「婆さん」です。
 それだけおっしゃると、向かいの席に座っていらっしゃる社長は暫く黙って、私の目を
 覗き込んでいました。

私は社長の思わぬ告白に度肝を抜かれてしまいました。こんな真剣な社長は見たことも
 ありません。
 真っ白になってしまった頭の中で、今の社長のお言葉を反芻しています。
 今の会社に雇って頂いた以前の貧困と絶望の生活には戻りたくはありません。
 それ以前に・・社長を好きになり愛してしまい、女の喜びを知ってしまった私は、いえ
 私の肉体は、社長にお会いできなかった丸2日間、寂しくって狂い死にをしてしまうかと
 思ったのです。

  奥様は如何云う積りで妻妾同居を望んでいらっしゃるのかは判りませんが、『私のこ
 とをご自分の看視のもとに置きたい』のだと理解したのです。
 奥様とは何度となくお会いしておりますが、表面上は温厚で優しい方のようです。
 しかし・・社長とのSEXを奥様の監視下に置かれるとなると、人間と云うものはわかり
 ません。
 その行為を禁止されるかも知れないのです。
  「悪いようには・・しない」と社長はおっしゃっておりますが、イビリ出されることも
 覚悟していた方がよいのかも知れません。

  それでも・・今までの人生を気楽に、それも無節操に生きて来た私は{ 社長のおっ
 しゃったお言葉に賭けて見ましょう・・}と思ったのです。
 肉体の疼きが、もう如何ともしがたいほど激しく燃え上がっていたのだとも考えられる
 のです。
 社長の巨大で剛直な男根を欲しいと切実に思っておりました。

 { 一生日陰の身でもいいから、社長に着いて行きましょう・・}と考えたのです。
 社長の秘書にならせて頂いて、社長の決断の速さに感銘していた私も少しは決断が早く
 なったのでしょうか・・・?


  「はい。判りました。社長のおっしゃる通りにさせていただきますわ。お引越しは
 明後日でございますわね。宜しくお願いいたします・・」
 ジッと私の目の中を覗き込んでいらっしゃる社長に、お逆らいすることなど出来ません。
 女秘書の顔を取り繕って、そう申し上げました。
 今は他の人の目もありますし、女秘書になることしか考えられませんでした。
 けれども・・その眸の中には、社長のオンナになることの情念見たいなものが湧いて
 いたと思います。
 「そうか!そうしてくれるか・・?」
 社長も安心されたのでしょう・・何時ものお顔に戻っております。



      ( 初めてのラブホ )
   その夜は、社長の運転なさる車で郊外にあるラブホテルへ行ったのです。
 高速道路に乗って、降りたところにありますラブホは、私にとっては生まれて初めて
 のラブホです。
 「珍しいのか・・・?」
 キョロキョロと物珍しそうに室内を見回している私を、スーツを脱いで椅子の背に
 掛けた社長は抱き抱えて来ます。
 立ったまま唇を奪って参ります。
 そして・・待ち切れないようで、私の着ている女物の秘書のスーツを脱がせていま
 す。(つづく)





 
 


 
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コメント

No title

凄い好漢だ。
ここまでカッコいい男性もそうはいないだろうなあ。。。
真正直にここまで言える人は今のご時世少なくなってきただろうなあ。。。

好漢ですか?

男らしくと書いているうちに大分良い男の人に
なっておりますね。
だけど、こうありたいという気持ちはあります。

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