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小説 舞の楽園 ( 図書士の恋 )


 
図書士の恋 - ( 8 )

 一瞬にして覚めました。「イタイッ・・」と叫んだようです。
 ・・だけど、何処が痛いのかも判らないような激痛が私を襲っていました。
 けれども、第2声は出ませんでした。彼の武骨な大きい掌が後ろから私の口を塞いで
 いたからです。
 もうその時には、彼の雄大で長い剛直は私のアヌスを抉って奥まで届いておりました。
 驚愕で振り向いた私の見たものは、浅黒い肉体と日焼けをした大きな躯でした。でも
 その逞しい肉体も、涙で霞んでおりました。

一瞬にしてアヌスにブチ込んでしまわれた彼の砲身は「イタイよう・・」と泣く私
 のくぐもった声が聞こえたのでしょう、それとも可哀想に思ったのかも知れませんが
 暫くは動かないでジッとしていてくれたのです。
 男の人が孔に入れてジッと動かないでいることは、相当の忍耐と勇気が必要です。
 私も男でしたから、妻を抱いている時には動かしたい気持になるのでした。
 それで・・判るのです。
 彼の目的は、私を痛がらせることでは無く、できれば1度きりでは無く永続的に私を
 抱こうと思っていることを考えると妥当かも知れません。
 ここで痛みを与えてしまっうことは、後々で益にならないと考えたのかもしれません。


  眠っていた状態で四つん這いにさせられて、バックから挿入されてしまった私は
 激痛で動くことも出来ません。
 1本の男性自身によって串刺しにされている屈辱感よりも、激痛の方が勝っていまし
 て動けないのです。
 「騒ぐな!騒ぐんじゃ‥無い」
 時間にして3分ぐらいだとは思うのですが、大きな手で私の口を塞いでいた彼は、私
 が息苦しくなって頸を振ると、そう凄んでから手を緩めたのです。
 平素の時は一見して穏やかな人だと思っていた私はその凄んだ声のギャップに震え
 上がってしまいました。息苦しさの中で大きく頷いていたのです。
 一瞬ですが、ここまま殺されてしうのでは無いだろうか・・と考えました。
 彼は私が頷いたので安心したのでしょう・・口を塞いでいた手をチョットですが緩め
 てくれました。
 息を吸い込む「はぁ~・・」と言う音が大きく響いていたのが印象に残っておりま
 す。

  彼が動かないでいてくれたお陰で、巨砲を挿入された直後の痛みは大分治まって
 来ました。
 入るべきところに収まった剛直は幅ったい痛みになっております。
 「動かさないでェ・・動いちゃ・・イヤ・・」
 「騒がないから・・動かさない・・でェ・・」
 初めて犯されたと言うのに、思わず甘い声を発しています私です。
 『 彼が如何おもっているのか・・』と後で考えますと、恥ずかしくって仕方があ
 りませんでしたが、その時には声を押さえることが出来ないのです。
 もう・・痛みは全くと言って良いほどありませんでした。それよも・・快感見たい
 なものすら覚えていたのです。

その時の様子を2度目に彼に抱かれた時に申しています。
 そうです。初めに犯されたその日から、確か3日が過ぎていました。
 火曜日はもう1人の女性図書士が代休の代わりに出勤して、水曜日は休館日ですか
 ら2日連休しました。
 火曜・水曜日と彼に犯されてしまったショックと、これから如何なるのか・・?と
 考えるとダラダラと布団の中から起き上がる気もしませんでした。
 結局、結論は出ませんでした。アヌスには犯された違和感が残ったままです。
 酔っていたにしても、1廻りも年上の男である私が彼に犯されてしまったのです。
 それも・・3度も体内に精液を注がれてしまったのです。
 このことは誰にも打ち明けることは出来ません。

それに・・それにです。
 1度目は酔って意識を無くしていたとは言っても、2回目からは意識は戻ってお
 ります。
 特に3度目などは甘い声で善がり泣きをしていたのです。(つづく)
























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