小説 舞の楽園 ( 私の心と肉体 )<第1部>
- 2017/12/03
- 08:36
私の心と肉体<第一部>-58
「明日はいよいよ念願の去勢手術をしましょう。しかし、これをとってしまったら
もう男には戻れませんよ。一子さん。本当にいいんですか?」
院長先生はツルツルになった私の白さを増したお肌を撫で、より小さくなっている
玉の袋を触ってそう聞いて来ました。
「ええ・・・いいのです。もう男には戻れなくってもいいのですわ・・・。お願い致し
ますわ」
女に近づける喜びと、男では無くなる寂しさを味わいながらも、それを打ち消すよう
に私はキッパリと言いました。
「よし!僕も整形外科医だ。一子さんの心意気に惚れた。患者第一号の一子さんを完
璧な女にして上げよう!」
「胸を大きくして、腰の廻りの肉を取って、もっとお尻に肉を付けて、女性の美しい
プロポーションにして上げよう!勿論、咽仏も削って何処から見ても女性の肉体に
して上げるね。辛いかも知れないが頑張るのだよ・・・」
先生はそう云うと、先生の言に驚いて先生をマジマジと見ている私の薄くルージュ
を塗った唇に顔を近づけて来たのです。
「あッ・・・先生・・・」
1ヶ月半も恥ずかしい全裸を見られて、治療を受けている私はもう先生が他人だと
は思えません。慌てたように小声で叫び、辺りを見回しました。
1人しか居ない看護師さんは別室で他の女性患者さんの足の脱毛に取り掛かってお
り、奥様は事務の方の受付をしておりました。
瞬間的な短い接吻でしたが、頭の中が痺れるような口付けでした。
「これも・・・一子さんが余りに可愛いからなんだ・・・」
先生はチョッピリハニカムように、今度は手に触って来ました。
「先生。口紅が・・・」
先生の口元には赤いルージュが付いたのを目ざとく見つけて、傍に置いたハンドバ
ックからハンカチーフを取り出した私です。それを指先に絡めて先生の口元を拭き
取りました。
それはもう先生と言うよりも、20歳も年下の男の仕草では無かったかと思います。
「明日は1時半にいらっしゃい。簡単な手術だから心配はしなくってもいいよ。
けれども、熱がでるかも知れないから、1日か2日は入院だね。1週間もしたら
抜糸をして出来上がりだ・・・」
先生は急に真面目な顔になり、カルテを書き始めていました。
「今晩は旦那様に充分可愛がって貰ってもいいよ」
笑顔を向けて手を大きく広げています。素晴らしい笑顔です。
実は下腹部の脱毛と手術の時は健次様にはSEXの禁止令が出されておりました。
「ありがとうございました。では・・・明日1時にお伺いいたしますわ・・・」
お洋服をキチンと着て口元をハンカチで押さえながら、クリニックを後にしまし
た。
チョッとドキドキしまして、心が浮き浮きする出来事だったのです。
夜、手術をすることをご主人様に報告して、入院のお許しを頂きました。先生に
キッスをされたのは勿論言わなかったのです。だって・・・聞かれなかったのです
もの・・・それに・・妬くのが判っていましたもの・・(続く)
私の心と肉体<第一部>-59
「1~2日入院するかも知れません」と言いましたらば、健次様は私が2回も失神
してしまうほど激しく愛して下さいました。
思えば、ご主人様がこのマンションにいらして以来、離れて夜を迎えるのは始めての
ことです。
ご主人様は妬いて下さっているのかしら?
「去勢をした後は、本当は女陰を作る為に袋は残して置いて後で使うのだけれども、『
女陰はいらない』ってご主人が言うので、綺麗に取ったよ。痛くは無かっただろう?」
手術から5日後、鏡で手術の跡を見せられています。ツルンとしていまして赤い筋が
縦に走っていて、袋を取った跡は綺麗でした。
そう言って先生は赤い傷口の跡を指でそっと撫ぜたのです。
「あッ・・・あああ・・・」
黄色いハシタナイ声を危うく上げそうになり、慌てて口を押さえていました。
看護師さんの目さえ無かったら、先生に抱きついていたと思えます。
傷口からオ〇ンコに掛けて指を這わせられただけで、私は鋭く反応してしまったので
す。もう1つの性感帯が出来たことを知りました。
「この先は・・・ここのお肉を取ってお尻に移すんだ。お尻を大きくしてから豊乳
だな」
「昨日ご主人が見えて電機器具の調子を見てから、『一子のことを宜しくお願いしま
す』と言われたんだ。羨ましいね。一子さんはご主人に愛されているんだ・・・」
そう言って、ツルツルになった小さい無毛の性器をチョンと指で弾くように触り、私
のまだ小さい男の形の腰周りを撫でています。
今まで陰毛やら、去勢やらでお世話になった先生です。私のオ〇ンコの中まで見ら
れているのですが、急に恥ずかしくなって顔を隠してしまっておりました。
そしてチョッピリですが心の中では、たった2日間の入院ですが、何も構ってくれ
なかった先生を恨みました。{私にはそんなに魅力にとぼしいのかしら・・・}と
思ったものです。
勿論、その夜は、全面鏡張りのお部屋の中でご主人様に手術の傷跡を撫でられ、舌
で愛撫をされて端無い声を上げている私がいました。ご主人様の剛直は何時もより
永く私の肉体の中に留まって、何時もより大量の精液を私に浴びせていました。
去勢手術を受けてからは毎日欠かさずに飲んでいます女性ホルモンの量も少なく
してはあるのですが、以前よりは効くみたいです。
肉体の色も透き通るような白さになり、フックラとしてきまして女性の身体に近づ
いて来たように思われます。
除毛のお陰でしょうか、お肌はシットリして来て吸いつくようです。
それから約1ヶ月、私は声帯を削る手術と下腹部の贅肉を取ってヒップにお肉を入
れる手術を受けました。
我ながら、見事なラインの躯になったと思っています。後はまだまだ小さい胸を
大きくすることだけです。
「柔らかい乳房にする為には、毎日揉まなければ柔らかくはならない。毎日必ず
いらっしゃい・・・」
食塩水のパックを脇の下の端から注入した院長先生は手術度にそんなことをおっ
しゃいました。私は乳房を揉まれることがこんなに苦痛だとは思わなかったので
す。
翌日からクリニックへ通うことは、私にとっては拷問に等しかったのです。(続く)
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