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小説 舞の楽園 ( 図書士の恋 )


 


図書士の恋 ( 13 )-2 




「いらっしゃい・・」
 マスターの声と共にお店に入ると、彼がこの前の席に座って手を挙げています。
 お店には女性の2人連れが夢中になっておじゃべりをしていました。
 「待ちました・・?」
 「うん・・1時間程ね。待ち切れなくなって・・早く来たんだ・・!」
 「スミマセン」
 小声で言いながら彼の対面に座ると、待たせてしまったことを謝ります。
 「何か・・食べる・・?」
 「じゃぁ・・コーヒーだけ・・」
 ウエイトレスをしているマスターの奥さんにコーヒーを注文しました。
 「行こう・・か?」
 コーヒーの飲み終わると、彼は伝票を掴んで立ち上がっています。
 「あっ・・今度はわたしが・・」
 「いいよ!僕が呼び出したんだ・・」
 今度も彼が支払いをしてくれました。

  その喫茶店から500mくらいのところに彼の住んでいるマンションがあります。
 「この前は・・悪かった・・!」
 街灯が点いていると言うのに、まるで恋人同士のように歩きながら私の肩を抱いてくれてい
 ます。
 「怒って・・いる・・?」
 「いいえ・・怒ってなんかいませんわ。ただ・・ちょっと吃驚しただけ・・よ」
 15cmも背の高い彼に抱かれると、私はスッポリと彼の胸の中に入ってしまいます。
 彼の胸の中はとっても暖かいのです。ますます私は女になっています。(つづく)

  
 
        


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