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小説 舞の楽園 ( 私の心と肉体 )<第1部>

   
      私の心と肉体<第一部>-62
 「まだ帰るには早いから・・・これから面白いところに連れて行って上げましょう。
一子さんの参考になるかも知れませんよ・・・」
お食事が終わってデザートが出てきた頃に、先生は時計を見て私を誘いました。
私はワインに酔ってしまいまして、緊張も解れています。
「あらっ・・・どんなところかしら・・・?」
もう慣れた女の言葉で呟いて、先生はちょっと笑いました。
表に出ますと、先生はご自分の乗っていらした車を置いて、タクシーを拾っています。
タクシーのビニールシートがミニのワンピースから出ている裸のお尻に触れて、より
一層女であることを意識しました。


   < 22 >
 先生と私は表通りでタクシーを降りまして、路地裏の1軒の酒場の扉を押していま
す。「Ber 化女」青い地にピンクの文字が躍っている看板が出ていました。
薄暗いお店の中は、4~5人が座れるカウンターと3個のテーブル席のありきたりの
酒場でした。
店内にはまだ早いのか、お客様の姿は見当たりません。
「いらっしゃいませ~」
性別不明の黄色い嬌声を上げて、3人の女性が一斉に立ち上がっています。
カウンターの中にいた40代後半と思しき和服を着た女性がここのママさんらしいの
です。
「お久し振りですわね。先生。ケメをお見限りかと思いましたわよ・・・」
女性にしては声が低いのです。私は咽仏を削っていますので、私の方が高い女声が
でるようです。
男の時代にも入ったことはありませんが、ここはオカマバーであることに気づきまし
た。
「一子さんの勉強になるかもしれない・・・」とおっしゃった先生の言葉の意味が
やっと分かりました。

 「いらっしゃいませ、先生。朋美で~す」
「初めまして・・・広子で~す」
暇を持て余していたらしいケバケバしい衣装を着たホステスさんが身をくねらせな
がら、ボックス席に座った先生にお絞りを渡して擦り寄って行きます。
薄赤い照明の中で良く見るとどちらも女装はしているものの、声は男の声であり、
肩幅は広く男の姿は残っております。それでいて、女性的なドギツイ化粧をして、
女ぽい身振りと言葉を真似ているのです。
「一子です」
「あらっ・・・先生。この人・・・これ・・・?」
声帯も手術をしているので女性の声で小さく頭を下げた私を見て、さっき朋美と
自己紹介をしたホステスさんが、先生の方を振り返り親指を立てました。
私は知らなかったのですが、同性愛の隠語で親指を立てると男性の意味だそうです。
「そうだよ。皆と同じだよ。僕の傑作だ・・・」
先生はちょっと自慢そうに、皆さんを見回しています。(続く)
   
      私の心と肉体<第一部>-63
 「一子さん?まあ・・・綺麗だわ・・・女そのものだわね・・・」
「信じられな~い。本当に男なの・・・? 手だって足だって・・・スベスベじゃな
い・・・・?」
カウンターから出てきたママさんが本当に驚いたような顔をすると、4人の中では年
上と思われる、そして1番男っぽい明美さんと言うホステスさんが真顔で言いました。
「オッパイも本物見たい! 先生が手術をしたの・・・?」
広子さんと名乗った方がいきなり手を伸ばして来て、チョンと私の豊満にした乳房
に触りまして目を丸くしています。
ここに居る女性達にジロジロと見られて私は恥ずかしくって耐まりませんが、先生に
手術をして頂いて女に変わったことを、本当に誇らしくなっていました。
けれども、明美さんは私の着ているワンピの胸を開いています。
「イヤァ~。恥ずかしいぃ~。許してぇ・・・」
胸を隠して悲鳴を上げる私です。

 「そうだよな。一子。ちょっと見せてやれよ・・・」
まだまだお客様はこのバーには入って来そうもありません。チョッピリ早い時間なの
を確認した先生は、私が恥ずかしがっていることを面白がっているかのように言いま
した。
「一子」と私を呼び捨てにして、命令口調です。
「はい・・・先生」
私はマゾなのです。悲しいことに命令されますと反射的に答えまして、素直にテーブル
の間に立っておりました。
私の反応にニヤリと満足そうに笑った先生は、私のワンピのフレアスカートの裾をいき
なり捲り上げたのです。
「キャァ・・・」
本当に黄色い声が辺りを震わせました。
反射的にワンピの裾を押さえましたがもうその時には、私の股間は丸見えになってい
ました。私は健次様の言いつけ通りパンティを履いてはいないのです。
私の無毛の白い下腹部はガーターで吊ったストックキングと共に、皆の目に晒されて
しまったのです。

 「ワ~ォ。ノーパンじゃない・・・」
「ウソォ~。オチンチンが着いていた・・・」
後ろにいた明美さんと私の前に廻っていた広子さんが大声を上げました。余程吃驚
したのでしょう・・・
「良く見せて・・・先生いいでしょう?」
ワンピースの裾が乱れたまま、顔を隠して裸のお尻を付けてソファーに座り込んで
しまった私に朋美さんは言って、私ではなく先生に同意を求めていました。もう私を
先生の所有物だと思っているようです。
「見せてやれよ!君は俺の最高傑作なんだ。僕のクリニックの宣伝もしてくれないか
な・・・」
真っ赤になって助けを求めるようにしている私に、先生は1つウィンクをしてから
ウィスキーの水割りをグイッと呷りました。
{普段はとっても優しい先生も意外とワイルドなところもあるんだわ・・・}と私は
その時思ったのでした。でも、先生は助けては下さいませんでした。(続く)
 
 
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