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小説 舞の楽園 ( 退職記念 )


 
退職記念 - ( 10 )

   「ウ~ンッ。そこ・・イヤァァ」
 「おやっ・・乳首も感じるのかい・・?」
 自分では気が付いていないのですが、私の声は女の悲鳴のように彼には聞こえたそうです。
薄茶色のシャツの下の手が一瞬止まりました。そして、乳首を離れた手がシャツを捲り上げてい
 ます。胸がもっと露わになり、首の辺りまで捲り上げられました。
 彼の眸がチョッピリ大きくなって、ピンと起った乳首に注がれています。
 「イヤ・・イヤッ」
 彼の言葉に「男なのに、女のように乳首がかんじるのかい・・?」と聞かれたように感じて、
 思わず身を揉んでいます。
 私の口からは、女のような可細い恥ずかし気な拒否の声しか出てはいなかったのです。
旅行から帰って来て抱かれた時の彼の言葉ですが・・「あの時は本当にお前が女だと思ったよ」
 と揶揄われてしまいました。
 あの時と云うのは、初めてキッスをされて乳首を弄られた時のことです。
 「う~んっ。意地悪なんだから・・」と私は彼を睨んでいました。
 勿論、その時点では彼のオンナになることを承諾させられていましたので女の媚態です。

 

   私の唇を開放した彼の唇は乳房に吸い付いています。
 着ていたシャツは何時の間に躯を離れていまして、乳首に口を付けて甘噛みをしている彼の手
 は、履いていた私の白いチノパンのファスナーを降ろしていました。
 「イヤッ。イヤッ。脱がさないでェェ・・」 
 ファスナーを下ろされたら、チノパンは脱がされてしまうことは判っています。
 しかし、乳首を嬲られる快感に、私の手はチットモ動いてはくれないのです。むしろ、それを
 歓迎して協力するがごとく腰が動いてしまうのです。
 シャワーを浴びて取り替えたばかりの白いブリーフも脱がされて、全裸にされてしまったの
 です。

  「オッ・・可愛いものを持っているんだな・・」
 私のオチ〇チンを見た彼の口調が変わりました。
 彼は茶化して面白がっている・・と言った感じです。
 「イヤ、イヤ。恥ずかしいから・・見ないで。お願い・・」
 チノパンとブリーフを下に引っ張られて、初めて脱がされていることを知りました。そう言
 って真っ赤になり抗議にならない抵抗をしています。

  「フ~ン。女房もそんなことを言っていたな・・!女が『イヤ」と言うのは『もっと』
 と言うのと同意語なんだが・・な」
 私の女の叫びに、彼はますます面白そうな顔をしまして、あの謹厳な顔は何処に行って
 しまったのでしょう・・
 彼は私を同性だとは思ってもいないようです。まるで女として、それもず~と年下の若い
 女として考えているようです。
 彼のその雰囲気に飲まれたのか、私の白い全身は赤く染まって、女の悲鳴です。

  「ホウ!お前は色が白いんだな!女房も色白の女でな・・。それに・・フックラとしてい
 るところなんかは・・お前は女房と似ているんだ・・」
 私を丸裸に剥いた彼は手を放して立ち上がると、ちょっと太めの私の躯を見詰めてそんな
 ことを言っています。
仰向けにさせられて、白いブリーフまで脱がされてしまった私は両手で陰部を隠しながら、
 彼に背中を向けるように横向きになっていました。
 彼の呟きを聞いて{ 奥様は色白だったんだ・・。もしかすると奥様の代わり・・?}と
 思っています。(つづく)


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