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小説 舞の楽園 ( 退職記念 )


 
退職記念 - ( 29 )

< 10 > 帰りの便
   翌朝、バスに乗ってリマへ行きました。
 岩と石の何もない長い太平洋の海岸線を走りレストランで鶏料理を食べて、夜は飛行機です。
 もう帰りの飛行機です。
 この旅行は私が彼のオンナになった記念の旅行でもあるのです。
 しかし、オマ〇コが腫れあがってしまい、その上風邪を曳いてしまって、彼の猛りを受け入れる
 ことが出来なくなってしまったことが、彼に対して申し訳なく思っております。
 全部私の都合ですから尚更です。
 この旅行が永遠に続けば・・せめてもう1泊か2泊してもらえれば・・と切望していますが、旅
 行は終わりなのです。

  帰りのラン航空は何故か彼と並んで座れました。
 往路では並んでいなかったのですが、私達が余りにも仲よくしているので、コンダクターの方が
 気を廻してくれて一緒の席に座れるようになるように手を廻して下さったものと思えるのです。

  「ゴメンナサイ・・ネ。いろいろとご迷惑をお掛けしてしまって・・」
 リマからロスアンジェルスまでの便も夜行便です。
 狭い座席で周囲の皆様が寝静まってしまった後に、隣の席に座っている彼に謝っておりました。
 心からの感謝の言葉でした。勿論小声です。
 「いいよ!仕方が無かったのだろう・・?俺はお前の身体の方が心配なのだ・・!」
 「その代わり・・日本に帰ったならば・・俺と付き合ってくれないか・・?」
 彼も私の耳元で囁きました。そして・・ニヤリと笑ったようです。スケベたらしい笑顔でした。
 それを見た私は一瞬{ 交換条件を付けるなんて、ズル~イわ・・}と思いましたが、「ハイ」
 と大きく頷きました。
 だって・・彼の優しさと人間性の大きさを見せつけられる旅でしたから・・
 それに・・こんな何の取柄もない私に「お付き合いをしてくれ・・!」と申しているのですも
 の・・
 私は嬉しくって、思わず彼の頬へチュッとキスをしております。

本当は 私といたしましても、オマ〇コに彼の猛りを受け入れたいのです。
 彼の優しい愛撫が忘れられないのです。
 もう、十分に良くなって来ているオマ〇コが疼いて来ているのです。
 今まで男だった私はSEXに対しては淡泊だ・・と思っておりましたが、彼の猛りを受け入れて
 オンナになってからは凄く淫乱な気持ちになっておりました。

  ロスアンジェルスには翌朝の明け方に着きました。そこで日本航空に乗り換えです。
 ロスの空港では乗り換えに約5時間ほどあります。
 空港内のビッフェに入りました。
 そのビュフェには様々な国の人達がおりました。何と言ってもここはアメリカですから白人
 が多いように感じています。
 値段は成田よりも幾分安いようです。しかし、量が大きいのです。ハンバーガーなどは倍く
 らいはあります。

  彼とのお付き合いを受け入れた私は気持ちだけはもう完全にオンナになっていました。
 そこでも、周囲の人達には日本語が理解できないだろう・・と思いまして、彼との会話も
 男だか女だか解らないようなオカマ言葉をしゃべっていたのです。
 思い切り彼に甘えていました。
 彼はそれが楽しそうです。(つづく)


  

   
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