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小説 舞の楽園 ( 退職記念 )


 
退職記念 - ( 51 )


   その後、私がしたように彼女にお浣腸をされ、洗腸までされまして、私達は全裸のままベッド
 ルームへ移りました。
 もう、お互いに恥ずかしいことを経験しましたので、丸裸のままでも恥ずかしいと云う気持ちは
 ありませんでした。
 カーテンを引いた寝室で、最後には細身の張り方を飲み込めるようになるまで、美咲さんのアヌス
 を開発して上げたのです。
 無論、私も太い方の張り方を彼女に含まされて、気を遣ったのです。
 「このことは・・男性陣には内緒にしておきましょうね・・」
 これで女2人は真の親子のように、非常に仲良しになったのです。


       < 18 > 息子と娘
   それからもう1つお話をして置かなければいけませんわね・・
 オンナになった私のことです。
 私が新居に移ったことと、私が女として彼のオンナになり女として暮らしていることを手紙に書
 いて、息子と娘に送りました。
 3日後の電話がありました。驚いた息子と娘は取り急ぎ上京してくる・・と言うのです。
 手紙の内容が内容ですので、手紙を出す前に彼にも読んで頂きました。
 2人が上京して来ることは、彼も私も予感をしていました。

「俺も同席しようか・・?お前をオンナにした張本人だから・・な!」
 彼も私が心配そうです。
 「いいわ!わたし、完全な女になっていることを息子や娘に知って貰いたいのよ・・。女の姿で
 独りで逢う積りよ・・!」
 「けれども・・『崇さんにも会わせろ』と言うと思うの・・その時には会って戴けませんこと・
 ・?」
 蒼い貌に非情な決意を込めて私が言うと、優しく私を抱きしめてキッスをしてくれました。

  東京駅の八重洲の地下にあります喫茶店で息子たちに合うことにしたのです。
 { その方が良い}と私は思いました。
 { 興奮した息子と娘は大声を張り上げて、私を罵倒するかも知れない・・}と思ったからなの
 です。
 考えて見ますと、罵倒されても仕方の無いことを私はしているのですもの・・判っておりまし
 た。
 〈 流石に喫茶店では他の人達もいらっしゃるし、大声を張り上げたりは出来ないだろう・・}
 と考えたのです。

  その3日後。私は黒の袖なしのワンピースに黒の荒い布地で下のワンピが透けて見える上衣に
 黒のブラジャーとパンストと言ったシックな姿で逢いに行ったのです。
 勿論、その時には美咲さんに教えて頂きまして、お化粧もバッチリ決めて何処から見ても奥様
 と云う女の姿です。
八重洲の中央口の改札のところで私が佇んでいると、2人が現れました。
 2人は私のことが判らないようでキョロキョロと辺りを見回しています。男だった私が女になり
 余りに変わってしまったので解らなかったものと思われます。

  「いらっしゃい・・」
 黒いハイヒールの音も高く、私は近づき声を掛けました。
 もうどんなに泣き付かれても、たとえ罵倒されようとも、女になった私は後戻りはしない積り
 です。
 「あっ・・お父さ・・」
 息子が振り向いて、驚いたように「お父さん」と言いかけて途中で止めています。
 「まぁ・・」
 娘も大層驚いたのでしょう・・「まぁ・・」と言った切り、眸を丸くして絶句しました。(
 つづく)

  

       
 

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