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小説 舞の楽園 ( 退職記念 )


 
退職記念 - ( 54 )

   そうこうしている内に旦那様である崇さんが仕事を切り上げて帰って来てくれたのです。
 彼をお迎えに玄関に出ますと、彼もやはり心配していたのでしょう、「如何だった・・?」と
 小声ながら聞いて来ました。
 「大丈夫・・よ」と云うように私は頷きます。
 彼の後ろに従ってお部屋に戻りますと、2人は緊張した面持ちで椅子から立ち上がっていまし
 た。
 「どうぞ・・!お座りになって下さい!」
 彼も緊張はしているのでしょうが、その素振りも見せないで2人に挨拶をしています。
 { 流石だわ・・!}と彼の落ち着いた態度に感謝と共に頼もしく思っている私です。
 息子は名刺を交歓しまして、娘は名乗りました。
 2人は崇さんが社長さんだったことに、チョット驚いた見たいです。

  「昭子さんを幸せにする!僕に昭子さんをくれないだろうか・・?」
 気振りの雰囲気がまだ漂っている中で、彼が単刀直入に切り出したのです。
 その言い方は、旦那を亡くした未亡人である母親を貰う・・と言った言い方でした。私が元男
 であることなど、彼の方にはサラサラない・・のです。
 あくまでも、私は完全なる女性なのです。

「あ、昭子さんは・・それでいいの・・?」
 崇さんが私を女扱いする気持ちは2人にも伝染したようです。
 暫く私の顔を見詰めていた娘が口を開いたのです。「昭子」と言う言葉を初めて口にしたの
 です。
 「ええ。わたしは女として崇さんを愛してしまったのよ・・!だから・・これからの人生は
 この人と一緒に生きて行きたいの・・。ですから・・許して・・」
 ここが正念場だ・・と思って、私は子供達に頭を下げました。
 そう云えば、今日子供達に会ってから初めての許しを請う言葉だったように思います。

  「判った!おや・・。いや、昭子さんの決心の硬いのが良く判りました・・!」
 「わたし達の気持ちとしては・・祝福はしては上げられないけど・・お幸せに・・ね!」
 頭を下げておりましたので判りませんでしたが、2人は暫くは眸を見合わせていたようです。
 そして・・口を開いたのです。承諾の意志表示でした。
 彼等の承諾に接して、嬉しさで涙が滲んで来まして2人の姿が霞んで見えております。
 彼も嬉しそうに私の肩を抱いて頷いておりました。

  その後の会話は徹底的に、3人は私を女として扱ってくれたのです。
 女になった私には最高のプレゼントです。
 息子がお風呂に入っている時に、娘と私が布団を敷くために別室に行った時のことです。
 「昭子さん。あの人とSEXをしているのでしょう・・?」
 唐突に娘が聞いて来ました。無論、隣のお部屋にいる彼に聞こえないようにと、小さな声
 でです。
 人妻となった娘は、私が彼とSEXをしているかどうかを知りたかったようなのです。娘も
 アナルセックスに興味を抱いた見たいなのです。
 「ええ。しているわよ!崇さんはお強いのよ・・!わたし・・性転換はしていないから・
 ・」
 赤くなりながらも言外に「後ろの孔を使ってSEXをしているのよ・・」と言っています。

  息子達が帰って行った晩に「アリガトウゴザイマシタ。・・あなた」と言いますと、彼
 に抱き付いて行ったことは言うまでもありません。
 その晩も・・彼の放出を4回もお受けして大満足の私でした。(つづく)





















 
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